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「仙台七夕まつり」2年ぶり開幕 規模を大幅縮小、県外からの来場自粛求める

吹き流しと共に句を掲出するぶらんど~む一番町商店街

吹き流しと共に句を掲出するぶらんど~む一番町商店街

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 仙台の夏の風物詩「仙台七夕まつり」が8月6日、2年ぶりに開幕した。8日までの3日間、感染防止対策を徹底した上で規模を大幅に縮小して開かれる。

検温ゲートやサーマルカメラを配備した「STOP!コロナ」対策ステーション

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 仙台藩祖伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれ、東北三大祭りの一つとして知られる仙台七夕まつり。例年、仙台市民や観光客など200万人以上が訪れにぎわいをみせるが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、戦後初めて中止された。

 2年ぶりの開催に踏み切ったが、感染症拡大防止のため飾りの規模を大幅に縮小した。中心部の商店街に飾られる大型の七夕飾りは、例年の4分の1に当たる約80本。接触感染を防ぐため、吹き流しや七つ飾りは地上から2メートル以上離し、来場者の手の届かないように飾り付けた。掲出時間は例年より2時間程度短縮。勾当台公園市民広場を会場に例年実施している「おまつり広場」などのイベントは行わない。

 それでも中心市街地や各商店街に伝統的な七つ飾りや色とりどりの吹き流しが風にたなびき、祭りの風情と涼を市民に届けている。ぶらんど~む一番町商店街では、吹き流しと共に句を掲出。一番町一番街商店街振興組合が「七夕」や「コロナ」などをテーマにした句を募集し、集まった55句から12句を選んだ。「吹きながし コロナウイルス 吹きながせ」「憎いけど コロナで知った ありがたみ」「マスクでも 笑顔伝わる おもてなし」「彦星の 会えぬツラさが 身に染みる」「織姫と 彦星たちも ディスタンス」などの句が掲げられている。

 期間中、クリスロード商店街とぶらんど~む一番町商店街に検温ゲートやサーマルカメラを配備した「STOP!コロナ」対策ステーションを設置。手指消毒や体温測定ができるブースを用意する。中心部商店街ではアーケード内での食べ歩きの禁止、マスク着用、手指消毒、検温のほか、写真撮影などで密集を発生させないよう注意を呼び掛ける。県境を越えた人流の抑制のため、県外からの来場は控えるよう求める。

 主催する仙台七夕まつり協賛会は「飾りの規模を大幅に縮小し安全・安心に開催することで、伝統と文化を継承し、来年の盛大な開催につなげていきたい。県外の皆さまには心苦しい限りだが、理解をお願いしたい」と話す。

 七夕飾りの掲出時間は10時~20時。今月8日まで。

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