仙台市が7月21日、仙台市青葉区の西公園に整備を計画する屋内遊び場の設計中間報告を公表し、施設の具体像を明らかにした。
市は昨年度から西公園への屋内遊び場整備に向けた検討を進め、今年3月に基本計画を策定。2029年中の開館を目指し、基本設計を進めている。
施設は鉄骨造り2階建て屋上付きで、延べ床面積約3800平方メートル、高さ約12メートル。設計コンセプトに、まちと自然をつなぐ「大きな遊具のような建築」を掲げ、西公園上段と下段を結ぶ歩行者動線としても機能する施設とする。屋上やテラス、大階段を設け、公園内を散策したくなる立体的な回遊性を創出するほか、屋上では地下鉄東西線が走る様子や広瀬川、仙台城跡などの眺望を楽しめる空間を計画する。
配置計画では、屋内遊び場の周囲に屋根下ひろばや芝生ひろば、屋外遊具ゾーン、屋外工作ひろば、砂場、水遊びエリアなどを配置し、屋内外が一体となった遊び場を整備する。大町西公園駅側から施設屋上へつながる連絡橋も整備し、高低差に対応したバリアフリー動線を確保する。屋内には、大型遊具やネット遊具、ボルダリングウオールなどを備える「ダイナミックゾーン」をはじめ、ボール遊びや跳躍器具など広さを生かした遊びに対応する「屋内ひろばゾーン」、感覚遊びやデジタル技術を活用した遊びを想定する「多様な遊びのゾーン」、乳幼児ゾーン、工作・アトリエゾーン、読書・くつろぎゾーンなどを設ける。
施設内は段差の少ないフラットな床を基本とし、授乳室やおむつ交換台を各階の乳幼児ゾーンに隣接して設けるなど、保護者の利便性に配慮。車いすや障害児用バギーでの利用も想定した奥行きのあるエレベーター、バリアフリートイレ、キッズトイレ、ベビーコーナーなどを設置。誰もが利用しやすいインクルーシブな環境づくりを目指す。
概算工事費は、屋内遊び場本体工事費を35億円程度、関連経費を最大30億円程度と見込む。国の地域未来交付金(地域未来推進型)の交付対象事業に採択されており、市は今後も実質的な財政負担の軽減を図るとともに、仙台ふるさと応援寄付制度の活用など独自財源の確保も検討するとしている。
市は現在、小学生を対象に、施設で開催してほしいイベントや必要なルールについて意見を募るアンケートを行っている。8月2日まで。