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北四番丁にフルーツパーラー併設青果店 仙台の居酒屋業が青果卸を事業継承し

その日仕入れた旬の野菜や果物が並ぶ店内。市場の「訳あり品」を並べた「フードロスコーナー」も設ける

その日仕入れた旬の野菜や果物が並ぶ店内。市場の「訳あり品」を並べた「フードロスコーナー」も設ける

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 フルーツパーラーを併設する青果店「#05 阿部青果店」(仙台市青葉区木町通2、TEL 022-274-5324)が7月2日、仙台市地下鉄北四番丁駅そばにオープンした。

冷蔵ケースにずらりと並ぶフルーツサンド

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 市内で「伊達酒場 強太朗」「伊達な食堂 きょーしろー」など居酒屋4店を展開する「KYOTAファクトリー」(本町1)が運営する。新型コロナウイルス禍により飲食業界が打撃を受ける中、倒産の危機を免れようとランチ営業や弁当販売、コッペパンやフルーツサンドの販売などを行ってきた同社。取引先の青果卸業者が3月末で廃業するという知らせを受け、事業継承の相談を受けた。

 「居酒屋の方は依然としてお客さんは戻ってこないし、自分たちも大変な状況で正直悩んだが、何かしなくてはと思った」と社長の佐々木強太さん。自社店舗における仕入れコストダウンも見込み、「コロナ後」もメリットがあると判断。4月に青果卸を事業継承し、「阿部商店」としてスタートを切った。

 「せっかくなら一般向けに販売する青果店を」と今回、卸直営の青果店とフルーツパーラーを兼ねた同店をオープンした。「品ぞろえや便利さ、何を取っても大手スーパーには到底かなうわけがない。自分たちにしかできない強みを持った青果店にしようと考え、飲食の経験を生かした接客の対面販売や、青果店が作るサンドイッチやドリンクを提供しようと思った」と話す。

 店舗面積は約20坪。その日仕入れた野菜や果物など約30種類をはじめ、「時期終わり」や「傷あり」「形が悪い」など市場の「訳あり品」を並べた「フードロスコーナー」も設ける。

 フルーツパーラーでは、旬のフルーツを使った約10種類のフルーツサンド(480円~)をはじめ、メロンやモモ、シャインマスカットなどフルーツをのせたプレミアムフルーツソーダ「#05ソーダ」(529円)、「メロメロめろん」(637円)、「ピーチ姫」(842円)、「シャインます男」(950円)、フルーツソフト「メロンソフト」(626円)、「白桃ソフト」「シャインソフト」(以上734円)のほか、自家製野菜サンドやマリトッツォ、パフェも販売。約10席のイートインスペースも用意する。

 佐々木さんは「安くて新鮮でおいしいと言ってもらい、応援してもらえるように、お客さまに寄り添って営業したい。正直怖いが、新しい業態もワクワクしながら頑張りたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。水曜定休。

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