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地元食材を使った「復興空弁」、仙台空港で一日限定販売へ

3月25日に仙台空港で販売する限定空弁「ありがとうの復興弁当『小玉貝の浜ちらし』」

3月25日に仙台空港で販売する限定空弁「ありがとうの復興弁当『小玉貝の浜ちらし』」

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 仙台空港(宮城県名取市)で3月25日、空弁「ありがとうの復興弁当『小玉貝の浜ちらし』」を一日限定販売する。

完成披露試食会の様子

 東日本大震災による津波の影響で壊滅的な被害を受けた同空港周辺の名取・岩沼地区。震災から1年たった今もまだ、同地区の農業・漁業の本格再開のビジョンは立っていないという。

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 その現状を受けて今年2月、被災した農漁業者と共に地元の産品を使ったオリジナル弁当を開発し、「復興空弁」として空港利用者に提供するプロジェクト「仙台・名取・岩沼食堂」協議会が発足。「名取・岩沼地区の『食』を内外に発信し、仙台空港の新名物づくりを目指す」(同協議会)ことを目的に、開発会議や試作・試食などのワークショップを重ね同商品が誕生した。監修は料理研究家の鈴木茜さん。

 メーンは、名取・愛島産の米「ひとめぼれ」を使った酢飯の上に、名取産小玉貝をはじめ、宮城名物の笹かま、イクラ、卵焼き、キヌサヤをトッピングしたちらしずし。そのほか、県内産大豆「ミヤギシロメ」を使った甘めの「千貫みそ」を塗って焼き上げた鶏肉、名取産小松菜のおひたし、生芋コンニャクと地元野菜の煮物、仙台名物の長ナス漬け・蔵王の赤カブ漬けなどが入る。小玉貝は名取・閖上の特産品だが一般にはあまり流通しておらず、料亭などで使用されているハマグリに似た貝。震災前は1日1トンを水揚げしていたが、震災後は約300キロまで減少した。

 「地域の皆さま、特に農業・漁業者の再開に向けた姿を具体的に発信したいということに加えて、これまで全国の皆さまから頂いた応援・支援への感謝の意味を込めた」と同協議会代表の仙台空港ビル伊藤克彦社長。「ぜひとも宮城県に来ていただいて、仙台空港ならではのこの弁当をお買い上げいただければ」と呼び掛ける。

 価格は1,000円で、100個限定。同協議会では今後、「購入者にアンケートを行うなどして、来年度の継続事業化を検討していく」という。