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「仙台城に関する資料を探しています」 大手門復元に向け仙台市が呼びかけ

市民から寄贈された仙台城大手門の金具(写真提供=仙台市教育委員会)

市民から寄贈された仙台城大手門の金具(写真提供=仙台市教育委員会)

 仙台市が現在、2036年までを目標に進める仙台城大手門復元に向け、大手門に関わる古写真や図面、エピソードなどの情報提供を呼びかけている。

復元後の大手門イメージ

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 大手門は江戸時代を通じて仙台城の正門として機能した城門。明治時代以降は陸軍第二師団司令部の正門として使われ、1925(大正14)年に青葉山公園が開園すると一般開放された。1931(昭和6)年には脇櫓(わきやぐら)と共に国宝指定されたが、1945(昭和20)年の仙台空襲で焼失した。

 市は伊達政宗公没後400年に当たる2036年までの復元を目指し、3月に「仙台城大手門復元基本構想」を策定。大手門のほか脇櫓や土塀を含めた周辺エリアを一体的に整備し、仙台城の正門の姿を再現する計画を進めている。構想では、大手門を「城郭の門として全国最大級の規模を誇り、仙台城の顔として藩の威容を示す存在」と位置付ける。

 復元に向けた調査を進める中で、古写真や絵図といった資料のほか、実際に大手門で使われていた材料や金具などの部品が市民からの提供で見つかったという。こうした発見を受け、ウェブサイトで「仙台城に関する資料を探しています」と題し、情報提供の呼びかけを始めた。

 募集するのは、大手門や脇櫓、本丸大広間など仙台城の古写真や図面、金具などの関連資料、当時の日記のほか、「子どもの頃に大手門をくぐった」「父が脇櫓の再建に携わっていた」「祖父が大手門の金具を拾ったと話していた」「五色沼でスケートをしたことがある」といった昭和40年代以前のエピソードも対象とする。古写真は、大手門そのものが写っていなくても、建物の一部が写り込んでいれば受け付ける。

 復元整備は、2027年~29年度に基本設計、2030年・31年度に詳細設計を行い、2032~35年度に工事を行う計画。大手門は門扉を常時開放し、歩行者が通行できるよう整備する予定で、周辺ではイベント開催やライトアップ活用なども視野に入れる。

 仙台市教育局文化財課 大手門復元準備担当課長の工藤学さんは「古写真や図面、皆さまの記憶が、より史実に忠実な大手門の復元につながる。大手門に限らず、仙台城に関わるもの全般を探しているので、情報を寄せてほしい」と呼びかける。

 市ウェブサイトの電子申請フォームで受け付け、電話での問い合わせにも応じる。募集期間は2027年3月まで。

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