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仙台空港で「復興空弁」開発へ-地域一体で「復興と感謝」テーマに

仙台空港国内線出発ロビー

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 仙台空港(宮城県名取市)に3月、「復興空弁」が登場する。

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 仙台空港ビル社長が代表を務める「『仙台・名取・岩沼食堂』協議会」が、被災した農漁業者と共に地元の産品を使ったオリジナル弁当を開発し、「復興空弁」として同空港利用者に提供する。

 震災から1年が経過しようとする中、空港周辺にはいまだ事業を再開できずにいる被災者の農業・漁業従事者も多い。同協議会は「厳しい環境の中においても地域の仲間が一体となって一歩を踏みだそう」との人々の思いで発足し、地元の食材を使った新事業の展開を目指す。

 弁当の内容は、宮城県を拠点とする料理研究家・鈴木茜さんの監修の下、「復興と感謝」をテーマに、空港地元の名取・岩沼地区の名産のセリ・キュウリや、震災前には県外の料亭などに出荷されていた隠れた産品・小玉貝(こだまがい)などをアレンジした料理を盛り込むという。

 「復興弁当」は今後、開発会議などを経て3月19日に発表予定で、3月25日に開催を予定する「仙台空港キッズフェスタ」でのテスト販売を目指す。4月以降は継続事業化も検討する。

 「被災から復興を遂げた仙台空港で地域の人々に参加いただき『復興弁当』を販売し、地域の情報発信と仙台空港の新名物づくりにつなげていきたい」と同協議会広報担当者。(取材協力=みんなの空港新聞)

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