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柴田町の「麺ゆるり」1周年 魚介利かせた極太麺の「濃厚鰹つけ麺」主力に

「麺ゆるり」の齋藤裕平さんとスタッフの皆さん

「麺ゆるり」の齋藤裕平さんとスタッフの皆さん

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 柴田町の「麺ゆるり」(船岡新栄6)がオープン1周年を迎えた。

特製濃厚鰹つけ麺

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 店主の齋藤裕平さんは仙台市内の割烹(かっぽう)で働いた後で一度飲食から離れるも、仙台で濃厚つけ麺を広めた「麺屋とがし」の味にほれ込み、同店で修業し若林区新寺の本店で6年間店長を務めた。高校まで過ごした柴田町で独立したいという思いをかなえ、昨年3月9日に出店。「青春時代を送ったこの場所で、地元に恩返しをしたい、盛り上げたいという思いがあった」と振り返る。

 主力メニューは「濃厚鰹(かつお)つけ麺」。スープは、豚のゲンコツ(大腿骨)や頭骨、背ガラ、鶏ガラなどを圧力鍋にかけて骨の髄からうまみを出し、かつお節や煮干しなどをふんだんに使って魚介系の香りと深みを加える。「濃厚だけど食べやすい、インパクトはあるが何度でも食べてもらえる味を求めて、今も試行錯誤を続けている」と齋藤さん。麺は全粒粉の強力粉をメインに使い、粉の配合や加水率を調整して、「麺を食べている」としっかり感じられる茶褐色や小麦の風味、かみ応えのある食感を出した極太麺を製麺所に特注している。

 価格は、あぶり豚バラ、鶏むね、鴨(かも)ロースの3種のチャーシューと味玉をのせた「特製濃厚鰹つけ麺」=1,100円、「味玉濃厚鰹つけ麺」=1,000円、「濃厚鰹つけ麺」=900円。麺は200グラムで、大盛りは300グラム(100円増し、学生は無料)、特盛りは400グラム(200円増し)。

 うまみが強く癖が少ないという角田市のブランド鴨「野田鴨」の丸鴨を使う鴨そば(850円~)も名物(現在は提供休止中)。ほか、「濃厚海老(えび)つけ麺」(900円~)、「濃厚鰹ら~麺」「濃厚海老ら~麺」(以上850円~)、肉飯(230円)などもそろえる。期間限定メニューや、不定期で行う夜営業用のメニューも展開する。

 新型コロナウイルスがまだ猛威を振るう状況下での開業だったが、ほとんど影響は受けずに平日は80~90人、土日は120~130人ほどが来店している。近隣の学生や会社員、家族連れや年配者のほか、評判を聞いて遠方から足を運ぶ人もいる。齋藤さんは「自信は持って独立したが、ここまで支持してもらえるとは思っていなかった。災難もあったが同じくらい幸運なこともあり、いろんな人に支えられてここまで来ることができた」と感謝を口にする。「何より大事にしているのは店の雰囲気。スタッフにも楽しんで仕事をしてもらいたいし、もちろんお客さんにも気持ちよく過ごしてもらいたい。いろいろと改善しながら、もっとおいしさを追求していきたい」と意気込む。

 店舗面積は15坪。席数は、カウンター=9席、テーブル=4席。営業時間は11時~14時30分(土曜・日曜・祝日は15時まで)。木曜定休。

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