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3年ぶりの「アラバキ」ロックフェス閉幕 3日間で60組出演、コロナ対策万全に

初日の「MICHINOKU」ステージの様子

初日の「MICHINOKU」ステージの様子

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 エコキャンプみちのく(川崎町)で3日間開かれた東北最大規模の野外音楽フェス「ARABAKI ROCK FEST.(アラバキロックフェスティバル)22」(以下、アラバキ)が5月1日、閉幕した。

最終日「BAN-ETSU」ステージのトリを待つ来場者

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 2001(平成13)年に初開催され、春の野外音楽フェスとして定着したアラバキ。「二十歳の祭典」として迎える予定だった20周年の2020年、関係者と来場者全員への抗原検査を行った上でオールキャンプインフェスティバルとして開く予定だった2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、3年ぶりの開催となった。

 前回の2019年は2日間で約120組のアーティストが出演したが、規模を縮小し3日間開催とすることで混雑を分散。会場入り口での検温やアルコール消毒実施のほか、各ステージの演奏開始前には毎回スタッフがステージ上から飲食時以外のマスク着用、歓声やモッシュ・ダイブの禁止、前後左右の間隔を保つことなど、ルールを守って楽しむよう呼びかけた。

 ASIAN KUNG-FU GENERATION、eastern youth、Creepy Nuts、郷ひろみさん、サニーデイ・サービス、サンボマスター、SHISHAMO、ストレイテナー、スピッツ、10-FEET、怒髪天、The Birthday、Vaundy、マカロニえんぴつ、MAN WITH A MISSION、ユニコーンなど、3日間で約60組のアーティストが出演。TRICERATOPS "25th ANNIVERSARY -DINOSAUR ROCK'N ROLL ARABAKI SESSION-"、BRAHMAN with MICHINOKU Swing Orchestraなど、アラバキ名物のセッションも行われた。

 「MICHINOKU」ステージの大トリを飾ったセッションは、ARABAKI ROCK FEST.22 MICHINOKU TO THE WORLD GTR祭2022〈GUITAR FESTIVAL〉。東日本大震災の影響で夏に延期された2011年のアラバキ最終日に同フェスのヘッドライナー(主役)として開催されたギターセッション企画を復活させた。

 ギター=古市コータローさん(THE COLLECTORS)、ベース=三浦淳悟さん(ペトロールズ)、ドラム=クハラカズユキさん(The Birthday)、キーボード=高野勲さんがハウスバンドを務め、代わる代わるゲストを迎えながらギターが印象的な楽曲を次々と披露した。チバユウスケさん(The Birthday)との「All Day and All Of The Night」、TAKUMAさん(10-FEET)との「Basket Case」(Green Day)、ヒダカトオルさん(THE STARBEMS)との「Start Me Up」(The Rolling Stones)、佐藤タイジさん(THEATRE BROOK)との「Oh, Pretty Woman」(Roy Orbison)、奥田民生さんとの「Vertigo」(U2)など。最後は出演者全員で「Get Back」(The Beatles)をセッションし、3年ぶりのアラバキを締めくくった。

 初日は雨から雪に、最終日も雨が続く悪天候ではあったが、3日間で延べ約2万1000人が来場した。終演後、ARABAKI PROJECT代表の菅真良さんは「3年ぶりに開催でき、寒い中、本当に皆さんには感謝している。まだコロナで不安定な状況ではあるが頑張っていく。音楽ファンに愛されるフェスをこれからも作り続けていきたい」と感謝と決意を伝え、来年4月29日・30日の開催を発表した。

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