見る・遊ぶ

宮城県美術館でリニューアル特別展 コレクションを全館で展示、入場1万人に

収蔵庫をガラス越しに見学できる「見える収蔵庫」

収蔵庫をガラス越しに見学できる「見える収蔵庫」

 6月20日にリニューアルオープンした宮城県美術館(仙台市青葉区川内元支倉)で現在、特別展「全館コレクションで魅せます 美術の時代」が開かれている。7月6日には入場1万人を達成した。

「~1920年代:明治・大正から昭和へ」の展示

[広告]

 1981(昭和56)年に開館した同館は、宮城・東北ゆかりの作家による作品や海外美術、全国に先駆けて収集を始めた絵本原画などを収蔵し、開館当初約700点だったコレクションは現在約7000点にまで拡充した。一方で、施設の老朽化や収蔵・展示スペースの不足、多様化する美術館の役割への対応が課題となっていたことから、2023年6月から休館し、同年10月に改修工事に着手。約3年間の工事を経てリニューアルオープンした。

 今回の改修では、新たに展示室5・6を設けて展示機能を強化したほか、照明や展示環境を刷新。普段は立ち入ることのできない収蔵庫をガラス越しに見学できる「見える収蔵庫」を新設し、作品の収集や保存、修復など美術館の役割にも触れられるようにした。子どもが美術に親しめる「キッズスタジオ」や約850冊の絵本を備える「絵本の部屋」、北庭を眺めながら高精細画像などで所蔵作品を楽しめる「アートラウンジ」も新設。レストランやミュージアムショップもリニューアルした。

 村井嘉浩宮城県知事は「見える収蔵庫やキッズスタジオ、アートラウンジなど、これまで以上に県民の皆さまに親しまれるための工夫を随所に凝らした。誰もが気軽に訪れ、ともに築き合う開かれた美術館として、新たな歴史を刻んでいきたい」と話す。

 再開館第1弾となる特別展「全館コレクションで魅せます 美術の時代」は、再開を待ち望んだ県民にコレクションの魅力を改めて伝えようと企画した。館内全体を会場に、常設展示の約3倍の規模となる500点を展示し、明治から現代までの国内外の美術を年代順に紹介する。美術表現の変遷とともに、時代背景や国内外の美術交流もたどることができる構成とした。

 新設した展示室5では絵本原画コレクションを紹介。保存のため光に弱い原画を引き出し式展示ケースに収め、来館者がケースを開きながら鑑賞できるよう工夫した。見える収蔵庫や建物、屋外彫刻も展示の一部として位置付け、会場全体でコレクションの魅力を伝える。

 佐藤靖彦館長は「今回のリニューアルは単なる施設設備の改修ではなく、これまでにない美術体験ができる、新しい時代の開かれた美術館を目指した。作品を鑑賞する場にとどまらず、美術に触れ、自由に学び、楽しめる地域に根差した美術館として、多くの皆さまに親しんでもらえたら」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時30分)。月曜(7月20日は開館)、7月14日・21日休館。観覧料は、一般=700円、学生・高校生以下無料。8月24日まで。会期中に一部展示替えを行う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL