プレスアート(仙台市若林区)が6月25日、雑誌「Kappo(カッポ)」のリニューアル第1号となる2026年夏号を刊行した。
「大人のためのプレミアムマガジン」を掲げ、2002(平成14)年8月に創刊した同誌。食や旅、歴史、人、文化などをテーマに、仙台・宮城を中心とした情報を発信してきた。今回、東北6県の食や旅、文化をより深く伝える誌面にリニューアルした。
リニューアルの背景について、編集長の小林薫さんは「取材を重ねる中で、宮城だけでなく東北各地にもわざわざ訪ねたい店や深く掘り下げるべき文化、土地に根差した人の営みが数多くあることを実感してきた。手軽に情報を得られる時代だからこそ、『Kappo』が担うべきは、実際に足を運び、人に会い、時間をかけて取材しなければ伝えられない東北の魅力を届けることだと考えた」と話す。読者アンケートで県外の情報を求める声が多く寄せられていたことも後押しになったという。
新たなコンセプトは「まだ知らない東北を探しに」。食を入り口に旅へ、旅を通して文化や歴史、人の営みへと視野を広げながら、店や観光地の紹介にとどまらず、その背景にある風土や物語まで丁寧に伝える誌面づくりを目指す。これまでも特集によっては県外に取材対象を広げていたが、誌面全体の対象エリアを宮城中心から東北6県に拡大。発行サイクルも隔月刊から季刊に変更し、特集ページを充実させることで一つのテーマをより深く掘り下げる構成とした。
リニューアル第1号の巻頭特集は「東北の名店2026」。青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の各地から、その土地の風土や食文化を体現する料理店を紹介する。第2特集では山形県庄内地方を取り上げ、遊佐町のウイスキー蒸留所、鶴岡市のローカルガストロノミー、酒田市のフレンチ文化などを紹介する。
小林さんは「今回の特集でも、料理はその土地を知る入り口なのだと改めて感じた。料理人のまなざしを通して、食材の背景にある風土や歴史、人の営みが見えてくる。だからこそ、おいしい店を訪ねることは、旅の大きな理由になると思う」と話す。「東北にはまだ知られていない風景や味があり、語るべき人がたくさんいる。新しい『Kappo』を通じて、読者が東北をもっと深く歩くきっかけになれば」とも。
価格は1,100円。A4ワイド判、120ページ。宮城県内の書店・コンビニエンスストアのほか、東北各県と東京都内の主要書店、インターネット通販などで販売する。