創業30年の老舗ハンバーグ店が新業態-「番ブラ」世代ターゲットに

レトロな雰囲気の「昭和洋食 グリルHACHI」店内。創業者の角田昭八夫妻もカウンターで接客を行う

レトロな雰囲気の「昭和洋食 グリルHACHI」店内。創業者の角田昭八夫妻もカウンターで接客を行う

  • 0

  •  

 仙台市青葉区の商業ビル「クラックス」(仙台市青葉区一番町3)に1月8日、「昭和洋食 グリルHACHI」(TEL 022-738-8216)がオープンした。

[広告]

 同店は、創業30年のハンバーグレストラン「HACHI」(名取市)の新業態。メーンターゲットを既存店舗よりも上の「団塊~シニア」世代に置く。同社の角田秀晴社長は「この世代の方々が青春時代を過ごした昭和20年~50年代には『番ブラ』(=一番町商店街をブラブラと歩くこと)という楽しみがあった。定年を迎え第2の人生を楽しみ始めている方々に、昔を思い出してまた『番ブラ』するきっかけを提供したいと思った」と話す。

 店舗面積は48坪で、席数はテーブル・カウンター合わせ58席。店内は、落ち着いた色合いやサイホンコーヒーのスタンド、ガラスの照明などが醸し出す「懐かしい昭和のレストラン」の雰囲気に。仙台の出版社「風の時編集部」の協力を得て、昭和の風景写真や映像も展示する。

 メニューは、シチューやビフテキ・オムライス・グリル・スパゲティ・デザートなど、同店が創業した1979(昭和54)年当時の洋食が中心。「特製ミートローフ」(680円)、「昭和のチキンバスケット」(940円)、「シャリアピンソースのハンバーグ」(1,250円)、「仙台牛特選ロースステーキ」(150グラム、5,100円)、「グリルオムライス」(1,370円)、「プリンアラモード」(680円)など。中でも同店「一番のおすすめ」は、仙台牛のトモバラ部分を使用し、同店「自慢」のデミソースでアレンジした「特選仙台牛のビーフシチュウ」(3,150円)。ランチタイムにはセットメニュー、ディナータイムにはコースメニューも用意する。客単価は、ランチ=1,600円、ディナー=4,000円。

 同店が入居するビルは、かつて「番ブラ」の目当ての一つだった「ひらつかビル」があった場所。角田さんは「藤崎で待ち合わせをして、森天佑堂で美空ひばりさんなどのスターブロマイドを眺めてから、ひらつかにあった洋食レストランで食事をするのがハイカラなことだった。そんな歴史ある場所に出店できて光栄でもあり、身が引き締まる思いもある」と話す。

 営業時間は、ランチタイム=11時~16時、ディナータイム=16時~23時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース