歩行用つえを製造・販売するシナノ(長野県佐久市)の直営店「ステッキ工房シナノ 仙台店」(仙台市青葉区中央2、TEL 022-797-7340)が7月31日、ハピナ名掛丁商店街にオープンした。
同社は1919(大正8)年、スキーポール(ストック)の製造で創業。スキー市場が縮小する中、長年培ってきた「体を支える」ポール加工技術を生かせる分野として歩行用つえを手がけ、高齢化などを背景とした需要の広がりとともに、介護・医療関係や百貨店などへ販路を拡大してきた。
直営店は、量販店では伝えにくい国産品の特長を直接説明するとともに、同社のつえを一堂に見られる場所として2015(平成27)年、東京・有楽町に1号店を開いた。同社営業部課長の甘利拓哉さんは「『シナノのつえはどこで見られるのか』という問い合わせに、『ここに行けば全部並んでいる』と言える場所を作りたかった」と振り返る。
仙台店は吉祥寺、横浜、名古屋に次ぐ5店舗目としてオープンした。店舗面積は約5坪。国内の自社工場で生産するつえ約160種類をそろえる。価格帯は7,000円~3万円程度。シンプルな物から色や柄を施した物、滑りにくい先ゴムを使った物、握り心地にこだわった物、多点つえなどがある。グリップやシャフトの交換など修理にも自社工場で対応する。
甘利さんによると来店客は初めて杖を購入する人や、長寿祝いや誕生日、敬老の日、母の日などの贈り物として購入する人も多いという。スタッフが歩行状態や用途、持ち運びの有無などを聞きながら商品を絞り込み、色やデザインを含めて商品選びをサポートする。
「つえをファッションアイテムとして捉えてほしい。洋服を買いに行くつもりで、わくわくしながら来てもらえたら。つえを持つことで外出するのが楽しみになるような提案をしたい」と甘利さん。「仙台は東北の皆さんが集まり、商圏も広い。駅近くのアーケードなので、各県から利用してもらえたら」と期待を寄せる。
営業時間は11時~19時。火曜定休(祝日は営業)。