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東北大、7万人追う乳がん検診研究継続へ支援募る 成果を未来の女性に

支援を呼びかける原田准教授(写真提供=J-START事務局)

支援を呼びかける原田准教授(写真提供=J-START事務局)

 東北大の研究グループが現在、乳がん健診を通じて女性7万人以上を対象に20年間続けてきた大規模研究「J-START」の継続を図ろうと、啓発に努めるとともに支援を広く呼びかけている。

マンモグラフィーと超音波検査の比較

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 乳がん検診は現在、40歳以上を対象にしたマンモグラフィーが基本となっているが、40代の女性や日本人・アジア人に多い「高濃度乳房」は乳腺の密度が高く、マンモグラフィーでは乳腺と腫瘍がどちらも白く映るため、しこりを見つけにくいことがある。この課題を受け、厚生労働省のプロジェクトとして2006(平成18)年にJ-STARTが始まった。これまで23都道県の42団体を通じ、7万6000人以上が研究に参加している。

 研究を進める東北大大学院医学系研究科乳腺・内分泌外科学分野の原田成美准教授は「40代は、子育てや仕事において大きな役割を担う大切な時期。この世代の女性がより効果的で確かな乳がん検診を安心して受けられる環境づくりが不可欠と考えている」と話す。「同じ女性の視点から、『この検診を選んで良かった』と心から納得して受診してもらえる仕組みを目指している」とも。

 研究では40代の健康な女性を、マンモグラフィーのみのグループと超音波検査を加えるグループに分け、検診の有効性を比較している。これまでの調査解析から、超音波検査を加えたグループは進行乳がん(ステージ2以上)の累積罹患(りかん)率が約17%低かったことが分かり、今年2月、医学雑誌「The Lancet」に研究結果が掲載された。

 最終的な目的である「超音波検査を加えることで乳がんによる死亡を減らせるか」を明らかにするには、転居や結婚などによる住所や姓の変更にも対応しながら、さらに長期間にわたって同じ参加者を追跡する必要がある。公的研究費の削減や物価・郵送費の高騰などで研究費の確保が難しくなっていることから、研究グループは8月1日、クラウドファンディングで寄付募集を始めた。寄付金はウェブアンケートの構築や郵送調査、住民票調査などに充て、2033年度末を目安にデータをまとめ、解析する計画。

 事務局によると、クラウドファンディング開始から1カ月がたった現在、寄付が伸び悩んでいるという。原田准教授は「これまで7万人を超える女性の皆さまの思いとデータをお預かりしてきた。この貴重な成果を未来の女性たちへ届けるため、本研究の継続に向け、皆さまからの温かい支援と協力をお願いしたい」と呼びかける。

 第1目標額は1,500万円。募集は10月30日23時まで。

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