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米国発フードデリバリー「ドアダッシュ」、仙台でサービス開始 アジア初進出

6月9日にオンラインで開かれた記者発表会。ゲストとして出席したお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さん(左)は終始ドッキリだと疑っていた。右はDoorDash Japan代表兼カントリーマネジャーの山本さん(写真提供=DoorDash Japan)

6月9日にオンラインで開かれた記者発表会。ゲストとして出席したお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さん(左)は終始ドッキリだと疑っていた。右はDoorDash Japan代表兼カントリーマネジャーの山本さん(写真提供=DoorDash Japan)

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 米国のフードデリバリー・サービス会社「DoorDash(ドアダッシュ)」が6月9日、仙台市内でサービスの提供を始めた。日本初進出。

「ドアダッシュ」サービスのイメージ

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 2013年に米国で創業したドアダッシュ。2015年にカナダ、2018年にオーストラリアに進出し、現在は4000以上の都市でフードデリバリー・サービスを展開。今回、アジア市場に初進出した。

 仙台を選んだ理由について、DoorDash Japan代表兼カントリーマネジャーの山本竜馬さんは「非常に大きな都市であること、人口が100万人以上いて、十分な市場規模があることがまず一つの理由。大都市にもかかわらず、デリバリーの普及率が非常に低い現状がある。デリバリーというプラットホームがそこまで浸透していないところに大きな事業機会を見いだしている。いいバランスで都会の顔と郊外の顔を持っていることも決定材料の一つ」と話す。

 配達エリアは市内全域が対象で、デリバリーとテークアウトの両方に対応する。利用者は専用スマホアプリやウェブサイトで飲食店を選び、料理を注文する。加盟店はドアダッシュが提供する「Storefront(ストアフロント)」機能を追加することで、既存の自社アプリやウェブサイトからも注文を受け付けることができる。

 現在、「牛角」「かっぱ寿司」「吉野家」「ケンタッキーフライドチキン」「ピザハット」「ガスト」「むさしの森珈琲(コーヒー)」「丸亀製麺」「ステーキ宮」「フロ プレステージュ パリ」などの全国チェーン店のほか、「オステリアハミングバード」「びすとろぼんてん」「DUCCA(デュッカ)」「牛たん炭焼 利久」「うまい鮨勘(すしかん)」「焼肉レストランひがしやま」「ラーメン ビリー」などの地元飲食店も加盟している。配達手数料は、店舗からの距離や時期により異なる。

 「デュッカ」を運営するカリーナフードサービス(宮城野区日の出町2)の長澤睦彦社長は「日本で最初の加盟店の一つとして参画できることをうれしく思う。仙台を地場とする加盟店の事業を理解し、ストアフロント、配達、テークアウトといったサービスによって成長をサポートしてくれるドアダッシュチームとの連携は心強い」と話す。

 「宮城でわれわれのプロダクトを浸透させることをまずは第一に考えている。加盟店の方としっかり話し、コンシューマーや配達員の方の声にも耳を傾けることを一生懸命やっていく」と山本さん。「便利なデリバリーサービスを消費者に届けたい、地元でデリバリーをしたいという加盟店さんにも届けたいという思いが強くあるので、なるべく広い地域でサービスを使えるようにやっていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~24時(店舗により異なる)。

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