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話題のクーポン共同購入サイト、仙台でも続々-地元企業も参入

10月21日に仙台・宮城エリアのサービスを始めたクーポン共同購入サイトの「本家」、「グルーポン」

10月21日に仙台・宮城エリアのサービスを始めたクーポン共同購入サイトの「本家」、「グルーポン」

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 首都圏を中心に人気を集めるクーポン共同購入サイトが、仙台でも続々とオープンしている。

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 2008年にアメリカ・シカゴで創業し、約2年間で推定年商約321億円の規模に急成長した「グルーポン」の成功を背景に、各地で広がりを見せるクーポン共同購入サイト。同サービスは、設定時間内に一定数の取引が成立することを条件に割引価格でクーポンを販売するもので、「フラッシュマーケティング」と呼ばれる手法。ツイッターやミクシィなどのソーシャルメディアを活用して情報を広げることで、瞬間的に集客を行うのも特徴。

 仙台への初上陸は今年8月。東京のIT企業・ビズリーチ(東京都渋谷区)が手掛ける「LUXA(ルクサ)」が仙台でのサービスを開始した。地元出身オーナーの店を中心に展開し、老舗料亭の半額クーポンを30分で完売するなど順調に実績を挙げている。飲食店以外にもエステ、リラクゼーション、習い事など「ラグジュアリーな体験ができるプレミアムチケットを提供していきたい」と同社。仙台では初年度3万人の会員獲得を目指す。

 9月にはぱど(本社=神奈川県横浜市)が運営する「CooPa(クーパ)」が仙台にエリアを拡大。同社で運営する地域情報サイトやフリーペーパーからの誘導で集客を図り、お取り寄せグルメや市内飲食店のコース料理を半額以下で提供。開始後約1カ月で9件を成立した。「地元では有名でも全国的にはまだ知られていないご当地の名産品を発掘し、商品力のある地元の優良品を集めたい」と同社。現在の会員数は全国で約3万人。年内に10万人規模を目指す。

 今月21日には同ビジネスの「本家」ともいえる「グルーポン」が仙台に上陸。国内の運営はグルーポン・ジャパン(東京都渋谷区)。これまで全国29エリアで約18万枚のクーポンが購入され、総割引額は9億5千万円にも上る。「24時間限定」「毎日更新」が同社サービスの特徴で、「クーポンの新鮮さと、1エリア1クーポンというプレミアム感」を押し出して勢力拡大を狙う。

 仙台の企業も名乗りを上げた。仙台市青葉区のネッパス(青葉区本町1)は、「NEPPAS(ネッパス)」を11月7日に開始予定。「地元の人間が厳選した東北エリアの商品やサービスを提供するほか、一次産業との連動や東北各地での町おこしイベントを行い、日本全国へ東北の魅力をPRしていく」としている。

 11月上旬には、仙台に制作チームを置く企画制作会社アンビズ(東京都千代田区)が「仙ポン」で参入。クーポンまとめサイト「クーポンサイトjp」と提携し、独自で販売するチケットページとは別に仙台・東北で購入できる他社のチケットも確認できるサイトになる予定。同社担当者は「営業が全員仙台出身なので、地域密着型の展開をしていきたい」と意気込む。

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