せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)2階に「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(通称=わすれン!)が設置されて2カ月半がたった。
同センターは「東日本大震災からの復旧・復興の市民の歩みを記録し、後世に伝えること」を目的として5月3日に開設。市民・専門家・施設スタッフが協働し、被災者の声や被災地で活動を行う個人・団体の取り組みを取材。「震災復興アーカイブ」として映像・写真・音声・テキストなどで記録・保存していく。
センター内にはスタジオと放送局を用意。スタジオでは取材・編集用機材などの貸し出しを行い、情報収集や打ち合わせ、作業の場を提供。放送局はインターネット番組の収録・配信に利用。ユーストリームに「わすれンTV311」と題したチャンネルを設け、震災に関する講演やトーク番組を配信している。映像やテキスト、写真は同センターのウェブサイトでも公開している。
同施設学芸員の清水チナツさんは「今、何かしたいけれど、どんな応援をしたらよいのか分からないという方に広くご覧いただきたい。そして、それぞれ向き合っている現実の中から、自分に合った方法や手だてを発見し行動してもらえれば」と話す。現在約40人が参加し、引き続き参加者を募集。「情報収集や被災地でのドライバー、取材アシスタントなどメディア活動の支援に興味のある方はぜひ参加いただければ」と呼び掛ける。