仙台・卸町にクリエーター向けシェアオフィス「TRUNK」-来年3月開業へ

現在の施設の様子。来年3月のオープンに向けて内装工事が進む

現在の施設の様子。来年3月のオープンに向けて内装工事が進む

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 仙台・卸町に来年オープン予定のクリエーター向けシェアオフィス「TRUNK(トランク)」は現在、入居者を募集している。

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 同施設が開設される卸町エリアは1965年に設立された流通団地で、52ヘクタールの土地に約270社が集う仙台の卸売業の拠点。今年1月には仙台市が同地域を対象に、クリエーティブ産業に従事する事業所の立地に5年間固定資産税相当額を助成する「クリエイティブ産業立地促進助成制度」を施行。県内外からのクリエーティブ産業集積に力を入れている。

 そうした施策の一環として、来年3月1日の開業を目指す同施設。場所は、卸町会館(仙台市若林区卸町)5階で2007年まで営業していた「仙台卸センターホテル」跡。オープンに向けて昨年から事業構想を進め、専任スタッフも雇用。勉強会や先進事例調査、建築チームとの打ち合わせを重ね、ハード・ソフト面ともに急ピッチで準備を進めている。

 施設面積は約1,200平方メートル。レジデンス会員が占有する「レジデンスルーム」20室(各10.2~13.6平方メートル)と、スポット会員が利用できる「レンタルルーム」18室(各11.6~13.6平方メートル)のほか、利用者が共有する作業スペース「コラボフィールド」、資料閲覧や打ち合わせに利用できる「ライブラリ」、最大8席で会議が可能な「ミーティングルーム」などで構成される。レジデンスルームは、入居者による改造がある程度認められるのも特徴。

 オープン後は会員に向け、起業支援やプロモーション支援、ビジネスマッチングなどを行っていくほか、クリエーティブ関連セミナーやトークセッション、地域との交流イベントなども開催する予定。同施設インキュベーションマネジャーの柿崎慎也さんは「クリエーターの経済的自立をサポートするシステムの提供と、さまざまなクリエーティブ分野のコラボレーションによって、卸町から新しい表現やビジネスモデル、ライフスタイルを生み出していきたい」と意気込みをみせる。「東北のクリエーティブ産業のクラスター化の拠点の一つとして、クリエーションがもたらす高い付加価値を地域産業再生の起爆剤として提案できれば」とも。

 利用料は、レジデンス会員=月3万円(利用者が1人増えるごとに+1万円)、スポット会員=1時間300円。募集は2010年2月12日まで。

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