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宮城県産ササニシキ、60周年でロゴマーク一新 5案からウェブ投票で決定へ

左上から時計回りでエントリー番号1~5の作品(画像提供=JA全農みやぎ)

左上から時計回りでエントリー番号1~5の作品(画像提供=JA全農みやぎ)

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 JA全農みやぎが11月8日から、宮城県産ササニシキの新ロゴマークを決めるウェブ投票を行っている。

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 宮城を代表する銘柄米の一つ「ササニシキ」は、1963(昭和38)年に県古川農業試験場で「ハツニシキ」と「ササシグレ」を交配させて誕生した。JA全農みやぎ本部長の大友良彦さんによると、炊き上がりの香り、粘り、色つやの良さ、程よい硬さの食感が特徴という。「東の横綱」として「西の横綱」のコシヒカリと並び全国に名をはせていたが、大冷害や大震災などに見舞われ、そのたびに販売棚確保に大きな影響を受けた。「生産者の皆さまの熱い思いとササニシキを愛してくださった消費者の皆さまに支えられ、困難を乗り越え伝統を守り続けることができた」と大友さん。

 JA全農みやぎでは、来年収穫される2023年度産でササニシキが誕生60周年を迎えることから、さらなる需要拡大に向けた記念事業の一環として、ロゴマークのリニューアルを決めた。今年6月~8月、県内の高校生・特別支援学校高等部生・大学生・専門学生、デザイン会社勤務者を対象に募集し、227件の応募があった。

 ウェブ投票は、1次審査を通過した5作品を対象に行う。エントリー番号順に、筆による和のテイストでササニシキのさっぱりした食感などを表現した佐々木雄平さんの作品、「夕焼けに輝く黄金色のお米」をテーマにした新出睦さんの作品、ササニシキの「サ」の字と1粒のコメを組み合わせた諏訪えりなさんの作品、冷害や震災を乗り越えた「力強いササニシキ」を筆のタッチで表現した高木麻友美さんの作品、宮城の田園風景をモチーフにしたなかむらまさよさんの作品。

 投票は1人1回まで。期間は12月20日まで。投票した人の中から抽選で10人に県産ササニシキ10キロと仙台牛すき焼き用500グラムを進呈する。投票結果は来年2月上旬に公式サイトで発表する予定で、最も票数を集めた作品が2023年度産米からロゴマークとして採用される。

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