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宮城・亘理で秋恒例「はらこめし」スタンプラリー 町内店舗や観光へ誘客狙う

中正旅館の「はらこめし」(1,836円)

中正旅館の「はらこめし」(1,836円)

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 毎年恒例の「はらこめしDE(で)スタンプラリー」が10月1日、亘理町内の飲食店や宿泊施設などで始まった。

「はらこめしDEスタンプラリー」台紙

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 「はらこめし」は、秋サケをしょうゆや日本酒などの割り下で煮た汁で炊き上げたご飯の上に、サケの切り身とイクラ(腹子)をのせた亘理町の郷土料理。2007(平成19)年には農林水産省が認定する「農山漁村の郷土料理百選」に選出された。町では全国にPRしようと2016(平成28)年、10月8日を「はらこめしの日」として制定し、日本記念日協会の認定を受けた。日付は10月が阿武隈川のサケ漁解禁月で、8日が「はらこ」の「は(8)」であり、イクラの粒を縦に並べると8に形が似ていることから。

 スタンプラリーは亘理町観光協会が2008(平成20)年から行っている秋の恒例企画。はらこめしの誘客効果を活用して新型コロナウイルス感染症の影響で収益が減少している店舗に対する消費喚起を図りたいと、昨年からはらこめしを提供しない飲食店や小売店も対象に加えた。

 今年は、はらこめしを提供する22店のほか、カフェ、中華料理店、ラーメン店、果樹園、笹(ささ)かまぼこ店、豆腐店、菓子店など19店が参加。対象店で飲食または商品購入をすると、1会計につき1つスタンプが押される。はらこめし提供店の「わたりんスタンプ」1個と、それ以外の店の「ゆうりんスタンプ」1個を取得し、「わたり温泉 鳥の海」など町内5カ所に設置している応募箱に投函(とうかん)するか郵送すると抽選で賞品が当たる。賞品は宿泊券、特産品セット、商品券、入浴券など1等から6等まで計177本を用意する。昨年は6540件の応募があった。

 町商工観光課の企画担当者は「はらこめしの食べ比べはもちろん、グルメや観光名所を巡って亘理町の魅力を楽しんでもらい、町のファンとなってもらえれば。JR亘理駅にレンタサイクルもあるので、のんびりと楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 スタンプラリーの台紙は参加店で配布する。11月30日まで。

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