「せんだい農業園芸センター みどりの杜(もり)」(仙台市若林区荒井字切新田、TEL 022-288-0811)にある梅園の梅がちらほらと咲き始めている。
同センターでは、「臥龍(がりゅう)梅」「蘇芳(すおう)梅」「寒紅梅」「滄溟(そうめい)の月」など、約60種類200本の梅を栽培。毎年3月下旬に見頃を迎え、4月上旬にかけて大勢の市民の目を楽しませている。
中でも「臥龍梅」は、仙台藩主伊達政宗公が1593年征韓の役に出陣した際、朝鮮から持ち帰り若林城(現在の宮城刑務所)に移植したと伝えられている梅の木の2世。梅園の中でも特に親しまれている。
今季初めて梅の開花を確認したのは昨年12月上旬。「都錦(みやこにしき)」が咲いているのを園地管理の職員が作業中に発見した。広報担当者によると、例年より1~2週間以上早い開花となり、1月8日現在、白色の梅「都錦」が10輪弱、紅色の梅「未開紅(みかいこう)」が1輪ほどほころんでいるという。
「過去2年は1月上旬で1輪程度の開花だったが、今年は都錦で10輪弱開花している状況。例年よりも早いのは暖かい日が続いたことが要因かと考える」と担当者。「新年を迎えたみどりの杜の梅園に紅白それぞれの梅の花が咲いた。少し早い春の訪れを眺めにお越しいただければ」と呼び掛ける。
開園時間は9時~16時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園無料。開花状況に合わせ、3月ごろに「梅を観(み)る会」を開く予定。