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せんだいメディアテークで畠山直哉さん写真展 震災後の故郷撮り続け5年半

陸前高田を5年半にわたり撮影し続けた4400カットのコンタクトシート552枚を並べた展示は約35メートルにも及ぶ

陸前高田を5年半にわたり撮影し続けた4400カットのコンタクトシート552枚を並べた展示は約35メートルにも及ぶ

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町、TEL 022-713-3171)6階ギャラリー4200で現在、「畠山直哉 写真展 まっぷたつの風景」が開催されている。

コンタクトシートと壁面の作品を対比できるように展示

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 1958(昭和33)年、岩手県陸前高田市生まれの写真家・畠山直哉さん。1980年代から石灰石鉱山や工場、都市のビル群や地下空間などのシリーズを発表。東日本大震災以降は、故郷の変わりゆく風景を撮影し続けている。

 同展では、これまで畠山さんが取り組んできたテーマ「風景」に着目。前半は、畠山さんの初期から現在までの作品群を、シリーズを横断し、独自の視点で再構成して展示。後半は、震災で大きな被害を受けた陸前高田を5年半にわたり撮影し続けた写真を、約35メートルに並べた552枚のコンタクトシート(サムネイル画像を一覧にしたもの)と共に時系列で展示する。

 期間中は関連イベントも行う。11月19日(14時45分~17時15分)=てつがくカフェ「映画『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』から考える」、23日(13時~15時、要約筆記付き)=畠山さんと漫画家・いがらしみきおさんによる対談「人工天国-現在の風景に何を見るのか?-」、12月24日(13時~15時)=畠山さんと写真家・志賀理江子さんによる対談「暗夜光路-写真は何をするのか?-」など。いずれも定員は先着60人で、展覧会チケット(または上映チケット)の半券提示が必要。

 同展担当者は「作品と対話を通して、風景が持つ二面性や両義性、また畠山さんの表現が震災後の私たちの社会にとって、どのような意味を持つのかを考える機会となれば」と話す。

 開催時間は11時~20時。期間中の休館日は11月24日と12月29日~1月3日。入場料は500円(高校生以下無料)。来年1月8日まで。

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