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宮城県、差し押さえ財産をネット公売へ-「官公庁オークション」に161点出品

10月25日に県庁講堂で行われた合同下見会の様子。多種多様な物品が並んだ

10月25日に県庁講堂で行われた合同下見会の様子。多種多様な物品が並んだ

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 宮城県は11月2日から県内24市町村と合同で、地方税未納の滞納処分で差し押さえた財産をインターネット公売する。

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 2007年度以降、地方税の未納は増加傾向にあったが、震災による減免などもあり本年度は減少傾向にあるという。しかし、「県内市町村の持ち越し未納額は市町村民税が253億円、国民健康保険税が211億円。まだまだ膨大な額が未納となっている」と県総務部地方税徴収対策室担当者は話す。

 県では市町村と協働して集中的な滞納整理を行う県地方税滞納整理機構を2009年に開設。以降、差し押さえ財産の換価や納税の促進・意識改善を目的にインターネット公売を推進し、3年間で約1200の物件を出品。合計約2,000万円の売り上げを未納分の税金に充てた。

 公売はYahoo!オークションの「官公庁オークション」を利用。本年度は、食器・タオル・本・健康器具・ゴルフクラブ・記念硬貨・仏像・絵画・美術品・骨董(こっとう)品・家電・自転車・自動車・バイク・土地など、動産(154点)・自動車等(3点)・不動産(4点)の計161点を出品。見積額を入札開始価格に設定し、不動産は入札形式、動産や自動車等は競り売り形式で行う。

 10月25日には県庁講堂で合同下見会を実施。昼休みの会社員やOL、年配夫婦や家族連れなど約300人が来場した。「県民の方のみならず、全国から一人でも多くの方に公売へ参加していただきたい」と担当者。「税金を滞納すると貴重な財産を失ってしまうということを再認識してほしい。税金は復興財源として使われるものでもあるので、納税意識を持っていただければ」と呼び掛ける。

 入札申込期間は11月2日~16日。入札期間は、競り形式=11月26日~28日、入札形式=11月26日~12月3日。

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