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仙台市博物館で東日本大震災写真展「生きる」-日本写真家協会主催

仙台市博物館で開催中の写真展「生きる-東日本大震災から一年-」の様子(写真提供=松橋隆樹さん)

仙台市博物館で開催中の写真展「生きる-東日本大震災から一年-」の様子(写真提供=松橋隆樹さん)

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 仙台市博物館(仙台市青葉区川内)ギャラリーで3月27日、写真展「生きる-東日本大震災から一年-」が始まった。主催は日本写真家協会。

会場には手書きの「石巻日日新聞」も

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 同協会ではこれまで、震災復興支援事業としてチャリティー写真展や上映会を実施。今回、第3弾として同展を企画し、東京に続き仙台で開催した。同協会常務理事で写真展実行委員会副委員長の島田聡さんは「写真家にできるのは写真を撮ること。そして、未曽有の被害とその後の人々の『生きる』姿を記録し、多くの人に伝えることではないかと考えた」と話す。

 企画に賛同した協会会員106人と被災地で暮らす写真家55人が参加。展示は「被災」「ふるさと」「生きる」の3部で構成する。

 「被災」の部は、メディアで露出の多い津波被害の写真を並べるのではなく、「現地の人でなければ撮れない、広く目に触れていない、記録として貴重な津波の恐ろしさを伝える」7点に絞った。「ふるさと」の部は、震災前の東北の風景と人々の暮らしを写した15点の作品群。「取り戻すべきものが何なのか、復興すべきものが何なのか、静かに強く語りかけてくれると思う」(島田さん)。

 最も重点を置いたという「生きる」の部は、被災地の生活に密着した69点で構成。「苦しく困難な環境の中で、被災した方々がどう生きてこられたか、人々の暮らしの近くに迫り、寄り添った写真」(同)。そのほか会場には、手書きの新聞で被災者に情報を届け続けた「石巻日日新聞」のほぼ原寸大の壁新聞(6日分全7枚)も展示している。

 「被災地である仙台とその近くの皆さまにぜひ見ていただき、感想をお聞かせいただきたい」と島田さん。「いいと感じていただけたら、ぜひ(周りの方に)お勧めいただければ」とも。

 開催時間は9時~16時45分(入場は30分前まで)。入場無料。4月8日まで。

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