センダイガールズプロレスリング、1周年記念大会に2千人超が声援

試合後、涙ながらにマイクパフォーマンスを行う里村選手(手前)と所属選手たちに、会場からは温かい声援が飛んだ

試合後、涙ながらにマイクパフォーマンスを行う里村選手(手前)と所属選手たちに、会場からは温かい声援が飛んだ

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 仙台サンプラザ(仙台市宮城野区榴岡5)で7月22日、「センダイガールズプロレスリング」の旗揚げ1周年記念大会が開催された。

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 同団体は「みちのくエンタテインメント」(若林区土樋)が運営する女子プロレス団体。2005年に同社の新崎人生社長が元GAEA JAPAN所属の里村明衣子選手を招き、プロレス未経験の新人選手4人を育成して昨年7月に同会場で旗揚げ戦を行った。

 「老舗団体が解散し、女子プロレスというジャンル自体が消滅の危機に瀕していた」(新崎社長)状況での旗揚げに否定的な意見も多かったが、新崎社長には「女子プロレスには、まだ掘り当てられていない魅力の鉱脈がある。この仙台でなら、里村になら、その魅力の発掘が可能だ」という確信があったという。その確信を現実に変えるべく、興行以外にも地元メディアへの出演やイベントへの参加など地域に密着した活動を続け、市民への認知度を高めてきた。

 試合前日、里村選手はこの1年を振り返って、「最初はスポーツ歴も体力もなく、練習で泣いていた女の子たちが、今はリングでトップレスラーを相手に怖いもの知らずで戦っている。そんな彼女たちの持つ『光』を信じて、1年かけて大切に大切に作り上げてきた」と話した。

 そして迎えた1周年記念大会のメーンイベントは、今年4月から行われていた「戦場~WAR~トーナメント」の決勝戦。「私の戦いを通して、たくさんの方に女の強さや夢を伝えたい。そのためにも優勝を目指す」と意気込んで決勝に望んだ里村選手だったが、浜田文子選手(伊藤道場所属)にピンフォールで敗退。惜しくも優勝を逃した。

 試合終了後、リング上の里村選手は悔し涙を流しながら「団体のトップには立っていたが、まだ本当のトップにはなれていなかった。もう一度戦って必ずトップに立ち、『仙女』が仙台スポーツとして全国に認められるように頑張ります」と話すのが精一杯。次いでマイクを渡された新人選手たちも涙ながらのマイクパフォーマンスとなり、2,396人の観衆からは健闘を称える温かい声援が飛んだ

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