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仙台空港、復旧に向け重点的に排水作業進む-ポンプ車20台フル稼働

仙台空港北部の浸水状況(2011年3月19日撮影・国土交通省)

仙台空港北部の浸水状況(2011年3月19日撮影・国土交通省)

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 国土交通省は東日本大震災により壊滅状態にある仙台空港(宮城県仙台市)の復旧に向け3月20日、空港周辺地域での排水作業を開始した。

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 同空港と周辺地域は津波の被害を受け広範囲にわたって水没した。空港周辺の名取市・岩沼市の低地の住宅地・鉄道「仙台空港アクセス線」設備・下水道処理施設など、地域の主要施設は依然浸水しており、行方不明者の捜索活動の促進と空港と地域の復旧に向けて早急な排水が必要な状態となっている。

 排水作業には全国から集められた排水ポンプ車20台を投入。名取川河口から阿武隈川河口の浸水区域で作業を重点的に実施する。排水路などのがれきなどの障害物の撤去も進め、自然排水も促していく。同省では作業は27日ごろを目標に完了する予定だが、必要な燃料の調達状況によっては遅れる可能性もあるという。

 同空港は3月17日、米軍を中心にした復旧作業により水没した滑走路の半分が機能を回復。救援の輸送機などの発着が可能になった。ターミナルビル施設や通常空港機能の再開のめどは立っていないが、同省では今回の集中的な排水作業を「仙台空港再生の第一歩」としている。(取材協力=みんなの空港新聞)

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