
東日本大震災の発生から14年を迎える3月11日、宮城県内各所で追悼行事が行われる。
宮城県は2013(平成25)年、震災で亡くなられた方々に追悼の意を表し、震災の記憶を風化させることなく後世に伝えるとともに、震災からの復興を誓う日として、条例で3月11日を「みやぎ鎮魂の日」と定めた。震災が発生した14時46分に1分間の黙とうを呼びかける。
当日は、震災で犠牲になった県民を追悼するため、宮城県庁(仙台市青葉区本町3)、グランディ・21(利府町)、みやぎ東日本大震災津波伝承館(石巻市)に献花台を設ける。受付時間は9時~17時。
仙台市は、宮城野体育館、勾当台公園市民広場、各区役所(青葉区を除く)・宮城総合支所、せんだい3.11メモリアル交流館に献花台を設置する。受付時間は8時30分~17時(会場により一部異なる)。
宮城野体育館(仙台市宮城野区新田東4)では仙台市による追悼式典があり、追悼の辞や献奏などを行う。参列は遺族と招待者のみで、仙台市のユーチューブチャンネル「せんだいTube」でライブ配信予定。開催時間は14時30分~16時。
県の発表によると、東日本大震災で県内では関連死を含め1万571人が亡くなり、今も1215人が行方不明のままとなっている(3月6日現在)。
村井嘉浩県知事は「近年は、全国各地で地震や台風、大雨などの自然災害が頻発化・激甚化している。震災の記憶や教訓を国内外に発信し、防災・減災に生かすことで被害を軽減させることは被災県としての大きな役割であると考えている。時間の経過とともに震災を知らない世代が増える中、私たちが経験した悲しみを二度と繰り返すことのないように、災害時に一人一人が自らの命を守る行動を実践できるよう、震災伝承に関わるさまざまな方々とも協力し、震災の経験を未来に伝い継いでいく」と話す。
宮城県復興・危機管理部復興支援・伝承課のユーチューブチャンネルでは現在、みやぎ東日本大震災津波伝承館の映像展示「語り部からのメッセージ」の映像18本を公開している。