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サンドウィッチマンが仙台観光アンバサダー就任 伊達さん「これで堂々と」

郡市長から委嘱状を手渡された富澤さん。「丁重にお断りします」と言うと、「何しに来たんだよ」と伊達さん

郡市長から委嘱状を手渡された富澤さん。「丁重にお断りします」と言うと、「何しに来たんだよ」と伊達さん

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 仙台市出身のお笑い芸人・サンドウィッチマンの伊達みきおさんと富澤たけしさんが3月10日、「仙台観光アンバサダー」に就任した。任期は2年間。

仙台ガラスを使ったトロフィーをまじまじと見る2人

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 仙台観光アンバサダーは市の魅力を広く国内外に紹介し、市のイメージアップと観光振興に協力してもらうことを目的に、2011(平成23)年に創設。これまで元卓球選手の福原愛さん、フィギュアスケーターの羽生結弦さんが就任し、任期を更新して現在も継続している。

 当日は仙台市役所本庁舎で委嘱式が行われ、サンドウィッチマンの伊達みきおさん、富澤たけしさん、郡和子仙台市長が出席。郡市長から委任状が授与され、仙台観光アンバサダーの名刺と仙台平製の名刺入れ、仙台ガラスを使ったトロフィーが贈呈された。2人は今後、市が製作する観光パンフレットやポスターなどに起用され、全国へ市の魅力を発信する。

 郡市長は「2人はこれまでも地元仙台のことを、テレビなどを通じて多く発信を続けている。東日本大震災後は、被災地の復興に心寄り添って力強く応援いただいており、感謝してもし切れない。アフターコロナを見据えて、交流人口を増やそうと各都市がしのぎを削るような局面がでてくる。これまで以上に仙台愛を前面に出してPRしていただければ」と期待を寄せる。

 伊達さんは「まだなっていなかったんだと改めて思った。今まではちょっと遠慮しながら仙台をアピールしていたが、これで堂々とPRできる」と意気込みを見せた。「離れてみると(仙台は)本当にいいんだなとなおさらよく分かる。どこに住んでいても30分で海に行けて、30分で山に行ける。そんなに雪も降らないし、そんなに暑くもない。東京にもはやぶさで1時間半で行ける」と仙台の魅力をアピール。一方で、「もう少し独自の街になってほしい。『リトル東京』ではなく『ザ・仙台』を作ってほしい」とも。就任効果に期待を述べた郡市長に「ちょっと何言ってるか分かんない」と返した富澤さんに、伊達さんが「分かんない人がこれやっちゃ駄目」と突っ込む一幕も見られた。

 委嘱式の翌日が東日本大震災から11年の日だった。伊達さんは「周りから被災地は今どうなのかと聞かれるので、ちゃんと答えられるように、ちょこちょこ来て現地の人と話して、今の状況をちゃんと知っておきたいなと思う。助けてくださった皆さんに感謝を伝えたい」。富澤さんは「発信していくことが大事なんじゃないかと思う。震災を知らない子どもも増えてきているので、ちゃんと伝えていきたい」と話した。

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