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仙台市青年文化センターのカフェレストランが刷新 障がい者の就労支援図る

若林区のトコツク建築設計事務所が内装を手掛けた店内

若林区のトコツク建築設計事務所が内装を手掛けた店内

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 「日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)」(仙台市青葉区旭ヶ丘3)内のカフェレストラン「Keyaki no Mori(けやきのもり)」(TEL 022-343-9141)がリニューアルオープンして1カ月がたった。運営は、市内を中心に宮城県内で高齢者と障がい者・児の事業所などを展開する東北福祉ビジネス(泉区泉中央1)。

フライドベジタブルカレー

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 施設の大規模改修工事による休館(2020年10月~2021年9月)に合わせて、カフェレストランも内装やコンセプトを一新。10月1日にリニューアルオープンした。店舗面積は381.96平方メートル。客席は80席。

 コンセプトは「多様性を重んじるインクルーシブ社会」。11月には就労継続支援B型事業所を開設し、障がい者の就労支援に取り組み、約10人の事業所利用者が清掃やキッチンでの食材準備補助などの作業を行う。店内では県内を中心に全国の事業所で作られた製品や作品も販売。現在は、太白区西多賀の「社会福祉法人わらしべ舎」が手掛ける絵画やせっけん、富谷市「ゴリラファーム」のドライフルーツ、京都府京都市「西陣麦酒」の西陣ビールなどをラインアップする。

 カフェメニューの開発と調理指導は、市内を中心に飲食店を展開するハミングバード・インターナショナル(青葉区本町2)がサポート。フードは、「フライドベジタブルカレー」「昔ながらのナポリタン」(以上850円)、「海老(えび)とベーコンとチーズの辛いトマトソース」「濃厚卵のカルボナーラ」「けやきのもりBLTバーガー」(以上1,100円)、「たっぷりのタルタルを添えたサーモンフライ」(メイン単品1,100円、ミールセット1,480円)、「濃厚デミグラスの粗挽(び)きハンバーグ」「鶏もも肉のオリエンタル南蛮」(以上、同1,200円、同1,580円)など約20種類を提供する。

 「ティラミス」「季節のジェラート2種盛り」(以上450円)、「フォンダンショコラ」(580円)など、デザートも用意。ドリンクは、コーヒー、紅茶、ジュース、レモネード、スカッシュのほか、ビールやワインなどのアルコールもそろえる。

 客単価は941円。現在は7割が女性客で、小さな子どもを連れた女性グループ、仕事や打ち合わせなどで利用するビジネスパーソンの利用も多く、リニューアル以前より年齢層は幅広いという。

 東北福祉ビジネス取締役最高執行責任者(COO)の佐藤吉永さんは「お客さまが1人でもくつろげ、大人数でも楽しめる店であることに加え、『環境へ配慮しできることから取り組む』『店内をインクルーシブ社会にする』『障がい者が社会と関わることを進める』ことを目指している」と話す。「新型コロナの影響で就労に関わる障がい者の工賃が下がっている。障がい者の就労確保、工賃向上を目指したい」と意気込む。

 営業時間は11時~21時。

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