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仙台空港にパブリックアート作品設置へ-大友克洋さんの原画を基に

大友克洋さん作画の陶板レリーフ原画

大友克洋さん作画の陶板レリーフ原画

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 仙台空港ターミナルビル(名取市)1階国際線ロビーに、宮城県出身の漫画家で映画監督の大友克洋さんの原画を基にしたパブリックアート作品が設置される。日本交通文化協会(東京都千代田区)が9月26日、発表した。

原画を基に造形作業中の陶板レリーフ

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 「ゆとりと潤いのある文化的公共空間の創造」を目的に、全国の駅や空港などのパブリックスペースへのアート作品の制作・設置事業を推進している同協会。通算508作品目となる今回は、仙台空港ビル(名取市)の協力と財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて整備される。

 大友さんは宮城県登米市出身で、1973(昭和48)年に「銃声」でデビュー。「童夢」「AKIRA」などの作品で知られ、1988(昭和63)年に自ら監督を務めたアニメーション映画「AKIRA」は国外でも高い評価を得ている。2005年にはフランス政府より芸術文化勲章シュバリエ、2013年には紫綬褒章を受章している。

 「空港および周辺地域の活性化」「国内外のファン誘引によるインバウンド」「内外のネットワークづくりの実現」を目的に設置する同壁画。幅=約8.7メートル、高さ=約2.8メートルの陶板レリーフで、大友さんが原画制作・制作監修を務める。「架空の『童子』が風神・雷神を従えて大いなる自然の力に立ち向かい、希望ある未来に向けて乗り超えてゆく姿」をイメージしたもので、題名は現在選考中だという。

 今年6月に原画制作を開始。原寸図作成、造形、切り込み、裏削り、整形、乾燥、色決め、素焼き、施釉、焼成、仮組み作業を経て、2015年3月のお披露目を予定する。

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