「仙台七夕まつり」ポスター全集発売-50年を世相とともに振り返る

「仙台七夕まつり 歴代仙台ポスター大全集」に掲載されているポスターの縮刷版

「仙台七夕まつり 歴代仙台ポスター大全集」に掲載されているポスターの縮刷版

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 仙台市内の主要書店で7月7日、「仙台七夕まつり 歴代仙台ポスター大全集」が発売される。

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 同書は仙台の出版・制作会社、イーピー(仙台市宮城野区榴岡3)が発行する「仙台七夕」関連商品の第2弾。1956年(昭和31年)から2007年(平成19年)までの歴代「仙台七夕まつり」ポスター約50枚を縮刷版で掲載し、その年の七夕の特徴や期間中の気候、国内外の主な出来事などを併せて紹介。「仙台七夕まつりポスターとともに読む、昭和30年代からの仙台の半世紀がわかる内容」(同社)になっている。

 「仙台の代表的な祭りのポスターをまとめることで、戦後の仙台の世相を反映することができると思った」と、制作のきっかけを話す発行人の佐藤正実さん。ポスター探しに奔走したり、約50年間分の七夕関連記事を読み通したりと苦労もあったが、「ここ50年間での大きな変化を発見できたのが収穫だった」といい、読者にも「思い出と重ね合わせて『あのころの七夕さん』を楽しんでほしい」と話す。

 一方で、1978年(昭和53年)の宮城県沖地震や1986年(昭和61年)の「8.5豪雨」の時も七夕が中止されずに行われた経緯などから、「戦災復興、震災復興、平和祈願、不況回復というさまざまな祈りを込めて七夕まつりが開催されてきたことを知った」という佐藤さん。岩手・宮城内陸地震が起きた今年も、「『願いや祈りを込める』という七夕本来の姿に触れられるのでは」と話す。

 仕様はA4判オールカラー約130ページ。価格は2,310円。発売を記念して、仙台文学館(青葉区北根2)で「仙台七夕まつりポスター」展を開催予定。

明治期の写真も収録した「仙台七夕まつり」ガイド本-記念原画展も(仙台経済新聞)「仙台七夕」の常設館がリニューアル-仙台の笹かま工場施設内(仙台経済新聞)「昭和30年代の仙台」を収めたカレンダー、人気で増刷決まる(仙台経済新聞)風の時

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