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宮城県美術館でゴッホ「ひまわり」展-花をテーマにした国内外の作品も

東北での公開は初めてとなるゴッホの「ひまわり」。半月で約1万5000人が訪れ、生命力に満ちあふれたその大輪の花に見入っている

東北での公開は初めてとなるゴッホの「ひまわり」。半月で約1万5000人が訪れ、生命力に満ちあふれたその大輪の花に見入っている

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 宮城県美術館(仙台市青葉区川内元支倉、TEL 022-221-2111)本館1階・展示室1特設スペースで現在、「ゴッホの『ひまわり』展」が開かれている。

ゴッホの「ひまわり」

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 オランダ人画家のフィンセント・ファン・ゴッホが「最も充実して制作した」というアルル時代に描いた油彩作品「ひまわり」(1888年)7点(現存は6点)のうち、国内では唯一、損保ジャパン東郷青児美術館(東京都新宿区)が1987(昭和62)年から所蔵・常設展示している。

 制作から100年以上が経過し、保存管理や移動などが難しいことから、館外への貸し出しは原則として行っていない。過去に貸し出しを行ったのは4度のみで、東北での公開は今回が初めて。「浮世絵のような明るい光を求めたゴッホが南フランスのアルルで描いた『ひまわり』で、今なお復興の途上にある被災地域の方々に明るさと勇気を与えてほしい」という思いを受け、損害保険ジャパン(東京都新宿区)と日本興亜損害保険(東京都千代田区)の協働による被災地支援活動の一環として展示が実現した。

 会場では同作のほか、宮城県美術館とカメイ(青葉区国分町3)が所蔵する国内外の作家による、「花」をテーマにした油彩・日本画・版画などの作品19点も展示。パウル・クレー「グラジオラスの静物」(1932年、宮城県美術館蔵)、長谷川りん二郎「バラ」(1938年、宮城県美術館蔵)、梅原龍三郎「赤絵壺薔薇図」(1944年、カメイ蔵)、モーリス・ド・ヴラマンク「春の花」(1950年ごろ、カメイ蔵)など。

 7月15日から始まり、学生や年配者、家族連れやカップルなど幅広い層が連日来場。半月で約1万5000人が訪れている。同展担当者は「ひまわりはゴッホが一番充実していた時代に描かれた代表作であり、非常に魅力的な作品。夏ということもあり、ひまわりの季節でもある。ぜひ多くの方に見ていただき、リフレッシュしてもらえれば」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時(発券は16時30分まで)。月曜休館。観覧料は、一般=700円、学生=500円(小・中・高校生無料)。8月31日まで。

※長谷川りん二郎の「りん」はさんずいに「隣」のつくり

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