
農業×新技術を推進する株式会社農情人は、農業関係者100人を対象とした「農業AI活用実態調査2026」を実施し、2026年7月3日にその結果を公開しました。
農業関係者100人に「AIを何に使っているか・使いたいか」(複数回答)を尋ねたところ、最多は日報・報告書・メール対応など「記録・文書・事務作業の効率化」の48人(約半数)でした。一方、生育状況の判断や栽培計画、病害虫対応など「栽培管理・現場判断」は12人と1割にとどまり、両者には4倍の開きがあります。現在の利用用途も具体的な活用意向も事務作業に集中しており、農業現場のAIは"畑"ではなく"事務所"から浸透している実態が明らかになりました。基幹的農業従事者が100万人を割り込み(※1)、経営規模の拡大が進むなか、事務で始まったAI活用をいかに栽培現場の判断へ広げるか--業界全体の次の課題が浮かび上がっています。
農林水産省が2026年6月30日に公表した「令和8年農業構造動態調査」(令和8年2月1日現在)によると、全国の農業経営体数は79万9,700経営体となり、前年から4.4%減少して80万を下回りました。また、個人経営体の基幹的農業従事者は98万6,600人で、前年比4.8%減、平均年齢は67.7歳となり、100万人を下回りました(※1)。
一方、法人経営体は前年比2.4%増加しました。また、経営耕地のある農業経営体全体では、1経営体当たりの経営耕地面積が3.8haとなり、前年から5.6%拡大しています。農業経営体や個人経営体の基幹的農業従事者が減少する一方で、法人経営体数の増加と、1経営体当たりの経営耕地面積の拡大が見られます。
こうしたなか、省力化や業務効率化を支える手段の一つとして、生成AIの活用が注目されています。
では、実際に農業に関わる人々は、AIをどのような業務に使っているのでしょうか。
当社が農業関係者100人を対象に調査したところ、今回の回答者では、AIの現在利用・活用意向は、生育状況の判断、栽培計画、病害虫対応などの「栽培管理・現場判断」よりも、日報や報告書の作成、メール対応などの「記録・文書・事務作業の効率化」に集中する傾向が見られました。
(※1)農林水産省「令和8年農業構造動態調査結果」(令和8年2月1日現在、2026年6月30日公表)。
回答者は「生産者」と「支援側・関係者」がほぼ半数ずつ

調査の回答者属性
回答者100人の内訳は、農家37人、自治体・JA・普及指導員などの支援側29人、その他の農業関係者16人、新規就農者9人、農業法人5人、その他4人でした。農家・新規就農者・農業法人を合わせた「生産者本人」は51人、支援側・関係者は49人でした。
調査回答者の約8割が、何らかの形でAIを利用

AI活用経験
回答者100人のうち79人が、本人として何らかの形でAIを利用していました。「業務で継続利用」が45人、「上級・開発レベル」が7人となり、両者を合わせた52人が業務利用の段階に入っています。
AIの使い道、約半数が「事務作業の効率化」
回答者100人のうち48人が、AIを現在使っている、または今後使いたい用途として、「記録・文書・事務作業の効率化」を挙げました。このうち41人は、日報や報告書の作成、メール対応の下書き、議事録や記録の整理などに、すでにAIを利用しています。
「栽培現場」へのAI活用は、意向を含めても1割どまり
一方で、生育状況の判断、栽培計画、病害虫対応などの「栽培管理・現場判断」に、AIを現在利用している、または今後利用したいと回答した人は12人でした。このうち、すでに同用途でAIを利用している人は9人です。
本調査を「農業AI活用実態調査2026」の第1弾と位置づけ、今後も継続的に調査を実施し、設問や集計基準をそろえながら、農業現場におけるAI活用の変化を追ってまいります。継続した調査で現場の実態を可視化し続けることで、農業へのAI実装を後押ししたいと考えています。
なお、本調査の詳細(回答者の立場・AI活用経験の内訳、使用経験のあるAIツールの集計、活用の壁と困りごとの分析など)をまとめた
調査レポート(全9ページ・PDF)を、ご希望の方に無料で公開しています。ご希望の方は、専用フォームよりお申し込みください。
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農業AI通信は、
「農家の経験と言葉から、AI活用の未来を育てるメディア」をコンセプトに、AI活用の手順や実践事例を「今日から使える形」で提供するとともに、アンバサダーをはじめとする農家の実践から生まれた知見をメディアに活かし、これからAI活用に挑戦する全国の農家へ届ける循環をつくっています。
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株式会社農情人代表 : 甲斐雄一郎
提供サービス(一部):
・農業マーケティング支援
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