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仙台のギャラリーで「山下清展」 天才画家の生涯を作品で振り返る

作品のほか山下の写真や身に着けていたものなどが並ぶ展示の様子

作品のほか山下の写真や身に着けていたものなどが並ぶ展示の様子

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 仙台駅東口の「TFUギャラリー ミニ モリ」(仙台市宮城野区榴岡2、東北福祉大学仙台駅東口キャンパス)で現在、「放浪の天才画家 山下清展」が開かれている。

山下が放浪中に背負っていたリュックサック

 1922(大正11)年、東京・浅草で生まれた山下清は12歳で貼り絵を始めると才能を発揮。18歳から放浪を繰り返し、旅先で見た風景を心に焼き付け、旅から戻ってから記憶によるイメージを作品に描いた。繊細な貼り絵による独特の世界を確立し、「日本のゴッホ」とも称される。

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 1971(昭和46)年、49歳で亡くなるまでの生涯は映画やテレビドラマにも取り上げられ、「画家という領域を超え、美術ファンのみならず幅広い層から支持されてきた山下だが、必ずしもその姿が正確に伝えられているわけではない」と同ギャラリー担当者。同展では「何を考え、何を感じながら作品を生み出したのかという視点から、芸術家としての山下清の真の姿に迫る」という。

 会場は「少年期から放浪へ」「放浪期から画家へ」「円熟期から晩年へ」の3章で構成。生い立ちから貼り絵と出合った少年期、山下の代名詞ともなった放浪、画家として活躍しさまざまな手法に挑む姿、ヨーロッパを旅し円熟期を迎える晩年までを、貼り絵を中心に油彩や水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約130点の作品と家族の証言、本人のコメントとともに紹介する。

 主な展示作品は、貼り絵=「蝶々(ちょうちょう)」「ともだち」「長岡の花火」「自分の顔」「桜島」「ロンドンのタワーブリッジ」、ペン画=「東京オリンピック」、油彩=「市川の風景」、水彩画=「パリのエッフェル塔」、版画「東海道五十三次:15 富士(吉原)」など。東北ゆかりのペン画「仙台の七夕」「松島風景」「岩手の鹿(しし)踊り」「秋田の竿灯(かんとう)」も展示する。

 開館時間は10時~17時(入館は閉館30分前まで)。火曜休館。入場料は、一般=1,000円、中高生=500円、小学生以下無料。11月5日まで。

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