おもてなし集団「伊達武将隊」が出陣-仙台城跡に市民・歴女ら470人

「伊達武将隊」の伊達政宗。りりしい立ち居振る舞いに観衆からはため息も

「伊達武将隊」の伊達政宗。りりしい立ち居振る舞いに観衆からはため息も

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 仙台城跡(仙台市青葉区川内)で8月1日、おもてなし集団「伊達武将隊」の出陣式が行われた。

交錯する伊達政宗と漆黒の伊達政宗

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 仙台・宮城の観光を盛り上げる目的で市観光交流課が企画した同集団。構成メンバーは、伊達政宗、伊達成実、片倉小十郎、支倉常長、足軽・馬之助、足軽・与六、くの一・おひな、漆黒の伊達政宗の8人。7月1日の結成から1カ月間、仙台の歴史や文化、言葉遣いや接遇を学び、口上や殺陣の稽古を積んだ。

 出陣式当日、仙台城跡には市民や観光客など約470人が来場。陣羽織姿の奥山恵美子仙台市長による「いざ出陣」の掛け声で、豪華絢爛(けんらん)な衣装に身を包んだ伊達武将隊の一行が登場。歓声がわき起こる中、仙台の歴史や名産品、自己紹介など口上を述べ、殺陣や寸劇を披露。オリジナル曲に乗せた演武では、約20キロある甲冑(かっちゅう)の重さを感じさせないほど切れのある動きで来場者たちを魅了した。

 武将隊の晴れ姿を一目見ようと駆け付けた「歴女」からも好評を集めた。「もともと名古屋のおもてなし武将隊のファンだったが、地元にも武将隊ができるということで楽しみにしていた。伊達武将隊は名古屋に負けないくらいかっこいい。今後のイベントにも、できる限り行くつもり」(市内在住の歴女・羅那さん)。栃木県から駆け付けた歴女・るんるん♪さんは「ゲーム『戦国無双』で歴史が好きになり、政宗さまの生きざまと男らしさにほれた。伊達武将隊の政宗さまは、本物の政宗さまが生身の人間として現れたようで夢みたい」と感激を表した。

 会場全員での「伊達の一本締め」で幕を閉じた出陣式。市観光交流課の嶺岸裕課長は「予想以上の方々に集まっていただき、反応も良かったので良い出陣になったと思う」と振り返り、「伊達武将隊を通して仙台の街や歴史に興味を持っていただき、仙台・宮城に繰り返し足を運んでもらえるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 今後は仙台城跡を拠点に、瑞鳳殿や「仙台七夕まつり」など、市内の観光名所やイベントへの出陣を予定する。

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