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長町南に高級食パン専門店「麦ノ蔵」 元同僚の男性2人が2年かけレシピ開発

「麦ノ蔵」店内で冨山さん(左)と行縄さん

「麦ノ蔵」店内で冨山さん(左)と行縄さん

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 高級食パン専門店「麦ノ蔵」(仙台市太白区長町南4、TEL 022-209-4610)がオープンして2カ月がたった。

「麦ノ蔵」の角食パンと山食パン

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 前職で同僚だった鹿児島出身の冨山邦彦さんと兵庫県出身の行縄淳さんが昨年11月16日にオープン。パン作りが趣味だった冨山さんと和食料理人だった行縄さんが、一昨年から休みの度に2人でレシピ開発を行い、オリジナル食パンを完成させた。店名は「小麦本来の味を味わってほしい」との思いから付けた。店舗面積は17坪(工房含む)。

 「角食パン」「山食パン」(以上2斤1本、864円)の2種類を販売する。原材料は、オリジナルブレンドした米国・カナダ産小麦粉と、バター・マーガリン・生クリーム・砂糖・塩・スキムミルク・パン酵母。小麦の素材を引き出す湯種製法で仕込んだ生地を、併設する工房で毎日焼き上げる。

 「作りたかったのは普段の食卓でおかずと一緒においしく食べられるような王道の食パン。蜂蜜や練乳を使わず、なるべくシンプルな素材だけを使うことで、癖のない小麦本来の甘さを味わえる食パンを目指した」と冨山さん。行縄さんは「角食パンは、中身はしっとり滑らかで耳まで柔らかくソフトな食感。山食パンは、中身はふんわりと軽く耳は香ばしくパリッとした食感なので、パンの耳好きの方にお薦め。ふんわり感を感じられるので、まずはそのままちぎって食べていただければ」と話す。

 オープンから2カ月がたち、現在は平日約170本、休日約200本を販売。30~40代のパン好きの女性をはじめ、年配者や親子連れなど幅広い層が利用する。リピーターからは「有名なパンをいろいろ食べてきたが、どこのパンよりもおいしい」「飽きないでいつも食べられる」などの反響があるという。

 冨山さんは「地域に愛される、地域に結び付く店にしていきたい」、行縄さんは「将来的には買い物弱者といわれる地域の方にも届けられるように、販売所や配達なども展開していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時(売り切れ次第終了)。1月は木曜定休、2月以降は不定休。

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