学ぶ・知る

東日本大震災から13年、県内各地で追悼行事 記憶や教訓を後世に

勾当台公園市民広場で行われた昨年の「キャンドルナイト」(写真提供=仙台市)

勾当台公園市民広場で行われた昨年の「キャンドルナイト」(写真提供=仙台市)

  • 88

  •  

 東日本大震災の発生から13年を迎える3月11日、宮城県内各所で追悼行事が行われる。

動画を通してメッセージを伝える村井知事

[広告]

 県は2013(平成25)年、「震災で亡くなられた方々に追悼の意を表し、震災の記憶を風化させることなく後世に伝えるとともに、震災からの復興を誓う日」として、条例で3月11日を「みやぎ鎮魂の日」と定めた。震災が発生した14時46分に1分間の黙とうを呼びかける。

 震災で犠牲になった県民を追悼するため、宮城県庁、グランディ・21、みやぎ東日本大震災津波伝承館に献花台を設ける。受付時間は9時~17時。

 仙台市は、宮城野体育館、勾当台公園市民広場、各区役所(青葉区を除く)・総合支所、せんだい3.11メモリアル交流館に献花台を設置する。受付時間は8時30分~17時(会場により一部異なる)。

 宮城野体育館では仙台市による追悼式典があり、追悼の辞や献奏などを行う。参列は遺族と招待者のみで、仙台市の動画チャンネル「せんだいTube」でライブ配信予定。開催時間は14時30分~16時。

 勾当台公園市民広場では「キャンドルナイト2024 知ろう 動こう 未来のために 大切なものを守る」を開催。鎮魂、感謝、震災の風化防止、防災意識向上を目的に、キャンドル約2000個を並べ点灯する。開催時間は13時~18時30分(点灯は17時)。

 2月22日には、村井嘉浩知事が宮城県復興・危機管理部復興支援・伝承課のユーチューブチャンネルを通し、メッセージを配信した。「おかげをもって復興まちづくりなどインフラ関係の復旧復興はほぼ完了した。一方で被災者の心のケアや、コミュニティーの再生、産業なりわいの回復などについては、被災者に寄り添った息の長い支援が必要だと認識している。一日も早い復興の完遂に向け、今後とも全身全霊を傾けていく」と話す。

 「時間の経過により震災の記憶の風化や関心の低下が懸念されている。県内各地で整備された震災遺構や伝承施設をはじめ、震災伝承に関わるさまざまな方々とも協力し、私たちが経験した悲しみを二度と繰り返すことのないように、また、災害時に一人一人が『自らの命を守る行動』を実践できるよう、震災の記憶や教訓を国内外に発信し、未来に伝え継いでいく」とも。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース