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仙台の百貨店で「メキシこけしとアート展」-東北のこけしがメキシカンな装い

東北の民芸品「こけし」に、メキシコのアーティストや工芸家が絵付けしたアートこけし

東北の民芸品「こけし」に、メキシコのアーティストや工芸家が絵付けしたアートこけし

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 「さくら野百貨店」仙台店(仙台市青葉区中央1、TEL 022-261-6111)8階イベントスペースで4月24日、ミニ展覧会「メキシこけしとアート展」が始まった。

メキシコ出身アーティストの絵画作品も

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 主催は、せんだいメディアテーク内の「カネイリミュージアムショップ」を運営する金入(青森県八戸市)。同社では東北の工芸品の魅力を伝えることを目的に、全国で期間限定ショップを展開。「帰省や観光などで仙台を訪れる方々に見てもらいたい」とGWに併せてさくら野に出店し、関連イベントとして同展を企画した。

 「メキシこけし」は、東北の民芸品「こけし」に、メキシコの現代アーティストや先住民族が絵付けしたアートこけし。東北の伝統こけしを支援するプロジェクト「KOKESHIEN!(こけしえん)」の一環として、昨年12月にメキシコで開催されたイベント用に制作・展示したもの。「東北の方に見ていただき笑顔になってもらいたいと考え、国内初の展示を仙台で行う運びとなった」(メキシカン・カルチャー・コーディネーターの志田朝美さん)

 メキシコで活躍するシンガーソングライター、現代アーティスト、ファッションデザイナー、音楽クリエーター、イラストレーター、インディヘナ(先住民)が制作した「メキシこけし」24点を展示。木地には宮城の弥次郎系と鳴子系を使用。ペンや絵の具で絵付けしたものをはじめ、ビーズ・布・ラメ・木の枝や葉を貼り付けたもの、ニット地に刺しゅうを施したものなど多彩な作品が並ぶ。

 「メキシコにもさまざまな手仕事や伝統工芸があるので、その技術や感性が東北のこけしとどのように融合するのか楽しみだった」と同社副社長の金入健雄さん。「予想外の素材や技法で絵付けされていて、サイケデリックさやカラフルさが面白い」と感心する。

 期間限定ショップでは、東北の伝統工芸品やデザインプロダクツ、こけし雑貨、アートグッズ、デザイングッズ、メキシコ雑貨など約500アイテムを販売。金入さんは「普段なかなか触れることのない東北の工芸品の魅力を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。5月6日まで。

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