宮城県物産振興協会（仙台市青葉区上杉1、TEL 022-263-5050）は6月1日、宮城県産品のギフトカタログ「味や技（みやぎ）の旨いもの。」を発行した。

　宮城県ではこれまで、県の持つ自然風土や食材資源を基盤とし、「食」に関係したビジネス機会や雇用創出を目指す様々な取り組みを展開。同書はその一環として、県産品の新たな販路を開拓する目的で作成した。

　カタログは3,000円コースと5,000円コースの2種類で、「牛タン」「笹かま」「宮城米」をはじめ県内の農産加工品や水産加工品、菓子など約50点の商品を掲載。カタログを贈られた人が欲しい商品を選び、同封されているハガキで注文する仕組み。百貨店などが展開する同様のギフトカタログとは異なり、選べる商品が宮城県の食べ物に限定されているのが特徴で、県では企業の株主優待や冠婚葬祭における贈答などでの利用を想定している。

　会見で村井嘉浩県知事は「東京の企業を訪問していた際、宮城県出身の経営者から『株主に対してお中元、お歳暮に宮城米を送ろうと思うのだが、何かいい方法はないか』と言われたことが制作のきっかけだった」と説明。費用対効果については「全国的にも初めてのやり方だと思うので、まったくの手探り状態」だが、村井市長自らも宮城県ゆかりの企業や県人会を訪問して利用を呼びかけていくという。

宮城県物産振興協会