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宮城大の学生が県議選に向け「センキョ割」活動 投票率向上と経済活性化狙う

「センキョ割」についての提案書を手渡す宮城大の丹波さん(中央)と、県企画部総合政策課の後藤課長(右)

「センキョ割」についての提案書を手渡す宮城大の丹波さん(中央)と、県企画部総合政策課の後藤課長(右)

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 宮城大地域資源マネジメント研究室の学生が現在、10月22日に投票が行われる宮城県議会議員選挙の投票率向上を目指し、「センキョ割 in 宮城」実現への取り組みを進めている。

「センキョ割」について説明する学生

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 選挙で投票したことを証明する「投票済証」などを提示することで、店舗や企業で割引やサービスが受けられる「センキョ割」。同研究室では一般社団法人選挙割協会・センキョ割学生実施委員会(東京都)と連携して宮城センキョ割実施委員会を立ち上げ、昨年7月の参議院選挙に合わせて多賀城市で「センキョ割 in 宮城県多賀城市」を行った。学生たちが「投票所来場カード」の作成や投票所での配布を提案し、店舗に参加を募って実現にこぎ着けた。

 今回は県全域にフィールドを拡大する。宮城大事業構想学群地域創生学類3年の丹波莉緒さんは「宮城県の選挙における投票率は年々減少傾向にあり、特に20~30代の投票率の低下は全国的にも課題とされている。若者が投票に行くきっかけをつくりたい」と話す。「地元の店を知ったり、利用したりすることにもつながれば」と、地域経済の活性化も狙う。

 10月5日には大和町の宮城大大和キャンパスで、「投票所来場カード」の作成と県内投票所での配布の検討、県内飲食店や事業所への周知協力を求める提案書を宮城県に提出した。

 提案書を受け取った県企画部総合政策課の後藤正樹課長は「県でも投票率の向上に向けてさまざまな形での取り組みを進めているが、残念ながら改善の兆しは見えておらず、前回の県議会議員の選挙の投票率は34.8%。3人に1人しか投票に行っていない」と現状を説明。「若い人が選挙に関心を持って投票率の向上に取り組んでいることに敬意を表したい。選挙管理委員会、経済商工観光部に提案の趣旨をしっかり伝え、実施に向けて準備を進めていきたい」と話す。

 学生らは今後、県内全域の飲食店や事業所に参加を募る。目標は県内70店舗。インスタグラムで随時情報を発信する。

 宮城県議会議員選挙は10月13日に告示され、22日に投開票。14日から期日前投票ができる。センキョ割の利用期間は10月22日~11月5日を予定。

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