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仙台うみの杜水族館で「おひとりさまナイト」 社会的距離保ち静かに観賞

前回開催時の大水槽「いのちきらめくうみ」前の様子。今回は椅子を置かず、マイチェアの持参を勧める

前回開催時の大水槽「いのちきらめくうみ」前の様子。今回は椅子を置かず、マイチェアの持参を勧める

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 1人で純粋に水族館を楽しみたいというニーズに応えた仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)の人気企画「おひとりさまナイト水族館」が6月26日・27日、開催される。

動物の寝顔など、普段見られない夜の姿も見どころ

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 2018(平成30)年1月からこれまで不定期で4回開き、毎回150~250人が参加している同企画。通常の営業時間では見ることのできない、夜の生き物の様子を1人でゆっくり観賞できると人気を集めている。

 同館は新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館を経て、感染防止対策を講じた上で5月18日に営業を再開。イベントは再開後初となる。副館長の和田淳太さんは「少しずつ日常が戻ってきているとはいえ、感染が心配な方はまだ大勢いらっしゃる。それでも水族館を楽しみたいと思っている方も多く、こうした状況下で開催できる数少ないイベントだと思った」と話す。

 「私語は極力控えるべし」「ナンパ・迷惑行為は厳禁。指定場所(フードコート)以外での交流を慎むべし」「スタッフはあいさつのみ。ご案内なきものと思うべし」など、初回から用意する「おひとりさま十則」も、期せずして感染予防の新しい生活様式にマッチしていた。今回は「withコロナ三則」として、「生きものとの対話に集中するべし。是(これ)即(すなわ)ち感染拡大予防なり」「オフラインの魅力をとことん味わうべし」「これからの『私と水族館』について深く考えるべし」を新たに加えた。

 当日は館内にBGMを流さず、各所にアロマやキャンドル型LEDライトを設置。図鑑や絵本を置いて閲覧できる「うみの杜ライブラリ」も用意する。今回は椅子を設置しないため、折り畳み式椅子などの「マイチェア」の持ち込みを勧める。

 和田さんは「自然とソーシャルディスタンスができ、会話も一切ないイベントは感染リスクが非常に少ないのではないか。外出自粛が続いたが、『withコロナ』の世の中での『水族館』の在り方について、水族館としても、お客さまとも、深く考える機会にしたい」と話す。

 開催時間は両日とも17時30分~20時(最終入館は19時30分)。料金は、大人=1,900円、中高生・シニア=1,300円、小学生以下不可。今回初めて、館内の様子をユーチューブライブで配信する。配信時間は17時30分~18時。

 新型コロナウイルス対策として、館内換気の強化や混雑状況による入館制限を行い、来館者にはサーモグラフィーによる入館前の検温、マスク着用(咳エチケット)、消毒液での手指消毒、県境をまたいでの来館は控えるなどの協力などを求める。

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