仙台市青葉区のビアバー「AMBER RONDO(アンバーロンド)」で2月8日、宮城県内のクラフトビール醸造所4社が参加するテイスティングイベントが開かれる。
同店では昨年、クラフトビールや輸入ビールを扱う飲食店を掲載したパンフレット「仙台ビールマップ」を発行。それをきっかけに、県内4醸造所の醸造士らが同店で親睦会を開き、イベント企画や新しいビールの醸造、販路拡大などを「一緒に頑張っていこう」という機運が高まったという。
全国的にクラフトビールの人気が高まる一方で、「宮城に地元の醸造所や各銘柄を詳しく知る人が少ないと感じた」と店主の田村琢磨さん。それぞれの醸造所とビールを知ってもらいたいとの思いから、今回のイベントを企画した。
提供するビールは次の19種類。仙南シンケンファクトリー(角田市)=「仙南クラフトビール」(ピルスナー・ヴァイツェン・古代米エール・スタウト・蔵王山麓米ラガー)、鳴子温泉ブルワリー(大崎市)=「鳴子の風」(高原ラガー・山ぶどうエール・ゆきむすびエール)、松島ブリューイングカンパニー(大郷町)=「松島ビール」(へレス・ヴァイツェン・デュンケル・ボック)、「伊達政宗麦酒」「支倉常長麦酒」「片倉小十郎麦酒」、薬莱(やくらい)振興公社(加美町)=「やくらいビール」(ピルスナー・デュンケル・ヴァイツェン・復興エール)。
当日は全銘柄を1杯(100ミリリットル)200円で提供し、飲み比べセット(3杯=550円、4杯=750円)も用意。各醸造士も来店し、直接ビールを注ぎながら説明を行い質問に答える。「それぞれのビールを醸造した方々と交流して、エピソードや思いを伺いながらビールを楽しんでもらえれば」と田村さん。
「このイベントを機会に各醸造所のビールが広まり、醸造所や直営のレストランを訪ねたり、クラフトビールに興味を持ったりする人が増えれば」と田村さん。「ドイツ・ベルギーに続く、国産クラフトビールのイベント開催実現に向けて、各醸造所と共に進んでいきたい」と意気込む。
開催時間は14時~22時。入場無料。翌9日(14~19時)には飲食店関係者向けにも開き、商談の機会を提供する。