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仙台・カメイ美術館で「昭和・戦後のこけし展」-11系統約300本

「昭和・戦後のこけし展」会場中央のショーケースに展示されている2寸~5寸の小さなこけし

「昭和・戦後のこけし展」会場中央のショーケースに展示されている2寸~5寸の小さなこけし

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 仙台市青葉区の「カメイ美術館(旧カメイ記念展示館)」(仙台市青葉区五橋1、TEL 022-264-6543)で現在、企画展「昭和・戦後のこけし展」が開かれている。運営はカメイ社会教育振興財団。

高さ約60センチの大きなこけしも

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 同財団理事を務める亀井昭伍さんが50年以上かけて収集した「こけしコレクション」約5000本の中から、戦前に作られた「古作こけし」を定期的に展示する同館。今回は、これまで出展されなかった「戦後の優品」にスポットを当てる。「戦前から活躍し続けてきた名工をはじめ、昭和30年~40年代こけしブームの担い手になった工人たち、それに続く方々の魅力的なこけしをそろえた」(同館学芸員の青野由美子さん)。

 鳴子・作並・遠刈田・弥治郎・蔵王・津軽・木地山・南部・山形・肘折・土湯の東北6県11系統、約300本を展示。「現在作られている方のご先祖にあたる方々の作品が多い。長く大切に受け継がれている伝統を感じていただければ」。展示されているこけしのサイズは、2寸(約6センチ)~2尺(60センチ)と大小さまざま。

 「こけしの魅力は、フォルムと模様のバランスの美しさはもちろん、顔の表情もある。その時の自分の心情によって、癒やされたり、勇気づけられたり、人によっては叱咤(しった)されるように見えることがあるかもしれない。向き合うことで心の語り合いができるのでは」と青野さん。「愛好者の方はもちろん、まだ展示を見たことの方もお越しいただければ」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日は開館)。入館料は300円(65歳以上・高校生以下は無料)。4月21日まで。

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