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「仙台短篇映画祭」開催へ-41人の監督による「3分11秒」の作品も

「311映画制作プロジェクト」参加作品、河瀬直美監督の「わすれなぐさ」

「311映画制作プロジェクト」参加作品、河瀬直美監督の「わすれなぐさ」

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で9月17日、「ショートピース!仙台短篇映画祭」が開幕する。

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 2001年に初めて開催され、昨年で10年目を迎えた同映画祭。毎年、同施設7階のスタジオシアターを利用していたが、東日本大震災の影響で同所が現在も閉鎖されていることから、今年は1階オープンスクエアを主会場に開催する。

 11年目の開催について、実行委員会事務局の赤坂栄美さんは「震災の影響で一時は会場が押さえられないなどトラブルもあったが、魅力ある映画を皆さんに届けたいという思いから開催にこぎ着けた。皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたい」と意気込む。

 今年は「映画はつながっていく」をテーマに、6つの有料プログラムと2つの無料上映、シンポジウムと交流会を実施。中でも、初の試みとして「311仙台短編映画祭映画制作プロジェクト」を展開。過去に同映画祭で上映を行った監督を中心とする41人が「明日」をテーマに製作した3分11秒の作品をオムニバス形式で上映する。主な参加監督は、冨永昌敬さん、中野裕之さん、河瀬直美さん、入江悠さん、山下敦弘さん、タカハタ秀太さん、田中要次さん、篠原哲雄さん、など。

 「映画祭ゆかりの監督や映画に携わる方々から『何かやれることがあれば力になる』という心強いメッセージが届き、新たな道を模索し始めた矢先の4月7日にまた大きな地震があった。今後もいつ余震が来るのか分からないからこそ『今やれることをやっておこう』という気持ちが強く芽生え、企画を立ち上げた」と赤坂さんは話す。

 そのほか、バリアフリー上映「みんなで観よう!サンリオ・アニメーション」や、フランス・レンヌ、水戸、奈良で開催されている映画祭との連携企画も。毎年実施している公募プログラム「新しい才能に出会う」では、国内外から寄せられた96作品のうち、原田裕司さんの「壁女」、飯塚貴士さんの「ENCOUNTERS」など4作品を上映する。

 期間中の動員目標数は1000人。赤坂さんは「いつも以上に楽しめて、映画について考えられる空間をお届けしたい。『311映画制作プロジェクト』の出展監督も来場予定なので、会場に足を運んでいただければ」と呼び掛ける。

 チケット料金は1プログラム1,000円(小学生以下は800円)。今月19日まで。

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