「キリンビール仙台工場」工場見学、施設と内容リニューアルで集客増

「キリンビール仙台工場」の工場見学ツアー。巨大なスクリーンでパッケージングの様子が映し出されるコーナー

「キリンビール仙台工場」の工場見学ツアー。巨大なスクリーンでパッケージングの様子が映し出されるコーナー

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 キリンビール仙台工場(仙台市宮城野区港2)の新しい工場見学ツアーが家族連れや団体客から人気を集めている。

貯蔵タンク内のビールの温度を体感できるコーナー

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 1923(大正12)年に現在の宮城野区小田原で操業開始後、1983(昭和58)年に同所へ移転し、今年で創業90周年を迎えた同工場。節目の年を機に「地元のお客さまにキリンビールをもっと身近に感じていただきたい」と、1968(昭和43)年から実施している工場見学「ブルワリーツアー」の見学施設とツアー内容を7月にリニューアルした。

 映像設備や体験機器を新設し、「見学者が五感で体感・体験できるポイントを多く盛り込んだ」という新ツアー。「原料が仕込み・発酵・貯蔵・ろ過という工程を経てビールとなり、瓶や缶に詰められるまで」の全工程を見学できるのが特徴。中でも、「ビールをおよそ0度に冷やして熟成させる貯蔵工程の温度体感コーナー、貯蔵タンクの中を疑似的に体験できるコーナーがお客さまに楽しまれている」と同施設広報担当の山田祥子さん。見学後、工場出来たての「キリン一番搾り」などを試飲できる。

 観光客や家族旅行、サークルなどのグループ、校外学習や社員旅行など、さまざまな層が利用。夏休み期間中もにぎわい、7月~8月の来場者数は前年比10%増の約1万9000人を記録した。秋の行楽シーズンに向け、「新たな魅力を体感してほしい」(同)と来場を呼び掛ける。

 ツアー開始時間は9時~15時30分の30分間隔。月曜休館(祝日の場合は翌日)。予約優先だが、定員に空きがあれば案内できる。週末限定で、キリンビールの数種類の銘柄を飲み比べる「利きビール」などを盛り込んだ「体験ツアー」(毎週日曜の10時~)と、同社の環境への取り組みを紹介する「エコブルワリーツアー」(毎週土曜・日曜の10時~)も用意する。

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