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大宮エリーさん、メディアテークで個展開催へ-「ぜひ東北で」の声に応え

3月30日から始まる前に来仙した大宮エリーさん。「目指せ来場3000人」と意気込む

3月30日から始まる前に来仙した大宮エリーさん。「目指せ来場3000人」と意気込む

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)で3月から開催される個展「思いを伝えるということ展」に先駆け、大宮エリーさんが仙台を訪れた。

前回の展示風景

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 大宮さんは1975(昭和50)年大阪生まれ。広告代理店勤務を経て2006年に独立し、同年「海でのはなし。」で映画監督デビュー。著書「生きるコント」「生きるコント2」、テレビドラマ「the 波乗りレストラン」(総合演出・脚本)、「デカ黒川鈴木」(脚本)など、作家・脚本家・映画監督・演出家・CMディレクターなど幅広い分野で活躍する。

 同展は、大宮さんの初の個展として昨年2月に東京・渋谷で開催。東北から訪れた来場者から「ぜひ東北でやってほしい」「こういう心の個展こそ、今の東北に必要だと思う」という手紙やツイッターでの声を受け、仙台での開催を決めたという。「必要とされることってすごくうれしい。それでぜひ個展を持っていきたいなと思った」(大宮さん)。

 「思いを伝える」という行動から喚起される「心細さ」「高揚感」「切なさ」「感動」など8つの状態を、オリジナルで造作したインスタレーションと描き下ろしのショートストーリーで構成。「作品というより、場を作ってみんなで感じ取ってもらったり、自分で何か感情を生み出したり、そういう自分の心と向き合う時間が作れたらいいなという展示。そのきっかけ作り、場作りにすぎない」と大宮さん。

 「震災から2年がたち、今みんなの心の中がどうなっているのか気になっている。私自身、精神的に落ち込むことも多かったので、自分で抱え込まず誰かに甘えたり、つらいときはつらいよと言ったりすることが大切」と大宮さん。「そんな声を出しづらいという人に、ぜひ来てほしい。ポカポカと温かい感じがして、1人で来ても1人じゃない。そんな感覚を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~19時。期間は3月30日~4月9日(4月4日は休展)。入場料は500円。

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