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仙台のレーベルが復興支援「うぶこえ」プロジェクト-チャリティーライブも

「うぶこえLIVE」に出演するGAGLE。写真手前が「松竹梅レコーズ」レーベルオーナーでもあるHUNGERさん

「うぶこえLIVE」に出演するGAGLE。写真手前が「松竹梅レコーズ」レーベルオーナーでもあるHUNGERさん

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 仙台発のレーベル「松竹梅レコーズ」が、復興支援「うぶこえプロジェクト」を展開している。

「うぶこえLIVE」ポスター

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 同レーベルを主宰するのは仙台のヒップホップグループ「GAGLE」のMC、HUNGERさん。震災後、塩竃や石巻などの被災地でボランティア活動を行い、4月29日にはGAGLEとしてチャリティーソング「うぶこえ」を配信。利益の全額を義援金として寄付した。

 「早く仙台で声を上げて、自分たちも支援の側に回るという意思表示をしたかった。震災を言葉にするのには慎重になった部分もあるが、この距離感だから見える現状を伝え、その先の希望も込めた。陳腐かもしれないけど、必ずこのまちは良くなる、また立ち上がって強くなれるという思いを伝えたかった」(HUNGERさん)。

 曲のタイトルを冠した同プロジェクトでは、3つの活動を展開する。「うぶこえストリーム」は、せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」との共同企画。月1回、メディアテークでのDJプレーの模様をユーストリームで配信。同センターで行われているさまざまなディスカッションや取り組みを、より多くの層に知ってもらうきっかけづくりを担う。

 「うぶこえTシャツ」は、仙台のアパレル製造「AZOTH(アゾット)」(仙台市宮城野区扇町5)と共同で行うもの。自社工場が被災し、7月12日に移転再開した同社とともにチャリティーTシャツを製造し、売り上げを義援金に充てる。「うぶこえ」や「震災後の音楽」といったテーマを決め、東北ゆかりのデザイナーと協力しながら定期的にリリースしていく予定。

 10月16日にはチャリティーイベント「うぶこえLIVE」を開催。出演アーティストのギャランティーと一部経費を除いた収益を寄付。被災地からの無料招待も行う。会場はライブホール「ダーウィン」(仙台市青葉区一番町3)。16時開場、17時開演。出演アーティストはGAGLE、RHYMESTER、DJ CHOKU。チケット料金は、前売り=3,000円、当日=4,000円(いずれもドリンク代別途500円)。

 「僕らのようなクラブミュージックには良くも悪くも固定のイメージがあるが、こういう状況の中でどういう支援ができるのかということを模索しながらやっている」とHUNGERさん。「『募金してください』と言い続けるのにも限界があると思うので、誰もが無理なく、楽しみながら支援を続けられるようなアプローチをこれからも考えていきたい」と意気込む。

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