仙台市、図柄入りナンバープレートのデザイン案公開 投票で決定、来年10月導入へ

公開された図柄案。上からA案、B案、C案、左からカラー版、モノクロ版

公開された図柄案。上からA案、B案、C案、左からカラー版、モノクロ版

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 仙台市が10月31日、「仙台版図柄入りナンバープレート」のデザイン案を決める投票の受け付けを始めた。

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 国土交通省は今年5月、地域振興・観光振興に貢献しようと、2018年10月ごろから地域の魅力ある風景や観光資源を図柄にした「地方版図柄入りナンバープレート」を交付することを発表し、導入地域の募集を始めた。導入できる図柄は各地域1種類で、対象車種は登録自動車(自家用・事業用)と軽自動車(自家用)。自動車の購入時だけでなく、所有車も番号を変更することなく交換できるようにする予定という。

 仙台市は2006年10月10日にご当地ナンバー「仙台ナンバー」を導入。2015年9月末現在での普及台数は約52万2000台に上り、「市民の皆さまに広く定着し、親しまれている」と仙台市まちづくり政策局政策調整課の担当者。「さらなる一体感の醸成や仙台の魅力発信につながれば」と、図柄入りナンバープレートの導入を申し出た。

 図柄は1種類。ナンバープレートの交付を受ける際に1,000円以上の寄付金が必要な「カラー版」と、寄付が不要な「モノクロ版」の2パターンを作成する。集まった寄付金は仙台市が中心となり協議会を設置して事業を選定し、市内の地域交通のサービス改善や観光振興などに活用する予定。

 「伊達(だて)政宗公が仙台の地に華開かせ、仙台から全国へ、武士から庶民へと広がり定着した『伊達な文化』は、今なお市民に愛され、さらなる進化・発展を遂げようとしている。今年は政宗公の生誕450年の節目の年であり、市民の皆さまの間でも機運が高まっている」と同担当者。「そうした状況を踏まえ、政宗公をモチーフとするデザインが仙台ナンバープレートに最も適していると考えた」といい、昨年認定された日本遺産「政宗が育んだ伊達な文化」の構成文化財の中から3点をベースとした図柄3案を作成した。

 図柄案は、「水玉模様陣羽織」と政宗公が馬に乗って勇ましく歩みを進める姿を描いたA案「勇ましく歩みを進める政宗公」、政宗公所用の「黒漆五枚胴具足」と伊達家で最も格の高い家紋「三引両紋」をあしらったB案「弦月(黒漆五枚胴具足)」、仙台七夕まつりの吹き流しと政宗公の騎馬像を組み合わせたC案「豪華絢爛(けんらん)!仙台七夕まつり」。

 ウェブサイトの投票フォームで受け付ける。結果は11月末ごろに公表し、最も票の多かった図柄案を12月1日までに国土交通省へ提出する予定。同省における視認性検査などを経て、来年10月に導入する予定という。

 同担当者は「市民の皆さまに、仙台の車にふさわしいデザインを選んでいただければ」と投票を呼び掛け、「導入後は市民の方に付けていただき、市内外を走って仙台の魅力を発信してほしい」と期待を込める。

 投票期間は11月22日17時まで。

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