「仙台七夕まつり」が8月6日から始まり、風にそよぐ七夕飾りが市民や観光客の目を楽しませている。
今年の同祭のテーマは「紙と竹がおりなす伝統の美」。中心市街地のほか、市内16の商店街・商店会が参加し、合わせて約3,000本の七夕飾りが仙台の街を彩っている。事務局担当者は「今年は時代を反映したキャラクターものよりも、原点に帰った伝統的な七つ飾りを意識したものが多い」と話す。
「仙台七夕まつり 七夕七彩」「仙台七夕まつり 歴代ポスター大全集」を発行するイーピー「風の時」編集部(仙台市宮城野区榴岡3)の佐藤正実編集長は、近年の七夕飾りの傾向について「昔のような渋い色合いのものが多くなってきているが、その反面、伝統的な和紙ではなく合成紙を使用したプリントのものが多くなってきているのも特徴」と説明する。
中には観光客の目を引く変わり種も。仙台駅に隣接する「エスパル」(青葉区中央1)前には4日から、「ようこそ仙台」と書かれた巨大吹き流しが登場。仙台駅前商店街振興組合(中央1)が結成40周年を記念し企画したもので、くす玉を含めて全長は約20メートル。素材には、雨に強く丈夫なビニールやフィルムを使用した。
「GINZA TANAKA仙台店」(一番町3、TEL 022-265-4130)の店頭では、金箔の短冊(各日1,000枚限定)に願い事を書くコーナーを設ける。まばゆい金の短冊がつるされたササは8日まで店頭に飾られ、その後は大崎八幡宮(八幡4)に奉納する予定。
一番町四丁目商店街でも参加型のコーナーを用意し、参加者が作った折り鶴や願い事を書いた短冊をアーケードに飾る。「風の時」の佐藤さんは「個人的には実際に七夕飾りを作って飾るのが『仙台七夕』の楽しみだと思う。観光客の方にもぜひ短冊に願いをかけて参加してもらえれば」と呼びかける。
同祭は今月8日まで。