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宮城県庁でカプセルトイ販売 日本遺産「政宗が育んだ“伊達”な文化」アクスタ

記者が引いたのは「福岡の鹿踊」

記者が引いたのは「福岡の鹿踊」

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 カプセルトイ「日本遺産『政宗が育んだ“伊達”な文化』無形民俗文化財アクリルスタンド」第1弾が現在、宮城県庁(仙台市青葉区本町3)1階エントランスホールに設置されている。

アクリルスタンド第1弾4種

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 県では、2016年(平成28)年日本遺産に認定された「政宗が育んだ“伊達”な文化」を構成する文化財の魅力を発信することで地域活性化に貢献する取り組みを進めており、その一環として企画した。村井嘉浩県知事は「教育委員会の発案で、チャレンジしてみることにした。カプセルトイといったカジュアルな素材を活用し、普段は文化財にあまり関心のない層への認知拡大を図りたい」と話す。

 第1弾として製作したのは、江戸時代中期までに広瀬川上流の川前地区(現青葉区芋沢)に伝えられた農作祈願や祖霊供養を願って踊られてきた民俗芸能「川前の鹿踊(ししおどり)」「川前の剣舞(けんばい)」、福岡村(現泉区福岡)に江戸時代に伝わったとされる「福岡の鹿踊」「福岡の剣舞」をデザインしたアクリルスタンド4種。高さは約5.5センチで、イラストをはじめ、題字や説明文の作成、説明書のデザインまで全て県職員が手がけた。「シークレット」として有形民俗ミニチュアマグネット1種も忍ばせた。

 価格は1個300円。売上金は、日本遺産に認定された文化財の次世代継承や整備活用事業に充てる。

 2月6日の販売開始から2週間で、県内外でのイベント販売も含め約700個を売り上げている。村井知事は「日本遺産である文化財があっても、それを県民の皆さんに知っていただくのは難しい。少しでも身近に感じてもらえたら」と呼びかける。

 開庁時間は8時30分~17時15分。土曜・日曜・祝日閉庁。県庁への設置は3月29日まで。その後は認定地域内(仙台市、多賀城市、塩釜市、松島町)の博物館などの施設、日本遺産や民俗芸能のイベントに設置する予定という。

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