仙台市交通局が現在、仙台市地下鉄南北線駅出入り口から撤去した「SSサイン(シンボル標と地下鉄標)」の抽選販売の申し込みを受け付けている。
1987(昭和62)年7月15日の南北線開業以来、駅出入り口に設置されている仙台市地下鉄(Sendai Subway)の「SSサイン」。同局は2021年度から、老朽化しているSSサインを、シンボル標と地下鉄標一体型となる東西線タイプのサインに切り替えている。現在、黒松駅、旭ヶ丘駅、台原駅、北仙台駅の切り替えを終えている。
撤去したSSサインを販売するのは今回が初めて。仙台市交通局鉄道管理部営業課長の大友延裕さんは「SSサインは開業以来駅に設置していたシンボルであり、今年は地下鉄開業35周年に当たることから、思い切って販売することにした」と話す。
大きさは、シンボル標=縦約100センチ・横約120センチ、地下鉄標=縦・約40センチ・横約70センチ。重さはシンボル標だけでも50キロ以上。屋外に設置していたため、表面や内部は傷や日焼けなどによる色・文字のかすれのほか、砂や雨水などによる汚れがある。照明の動作保証はしない。地下鉄標は、下部の開口部分がビス止めの劣化によりガムテープで補強されている物もあるという。
価格は1セット5万円。17セット限定。申し込みはウェブサイトの専用フォームで受け付ける。1人1回のみで、複数応募の場合は無効。支払いは現金に限り、当選した本人のみ仙台市交通局本庁舎で購入・受け取りできる。販売方法や注意事項はウェブサイトで公開している。
大友さんは「これまで仙台市民に愛されてきたSSマークなので、大事にしてくださる方に購入してもらえたら」と呼びかける。
申し込み受け付けは11月20日まで。抽選結果は11月末ごろ、メールで知らせる。